MEO対策の効果は、Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」の数字で確かめられます。始める前の値を記録し、閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリックを同じ指標で毎月比べれば、「感覚」ではなく「数値」を手がかりに効果を判断できます。数字には季節・広告・ほかの施策の影響も入るため、前年の同じ月とも比べます。この記事では、当社が勧める指標の読み方と、業種ごとの見方を公開します。
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MEO対策の効果について確かめられるデータ
写真の枚数と反応の多さの関係を調べたデータとして、BrightLocalの調査があります。
| 指標 | データ | 出典 |
|---|---|---|
| 写真が100枚を超えるビジネスの通話 | 平均と比べて520%多い | BrightLocal「Google My Business Insights Study」(2019年7月公開) |
| 同じくルートの検索 | 平均と比べて2,717%多い | 同上 |
| 同じくウェブサイトのクリック | 平均と比べて1,065%多い | 同上 |
| 調査の対象 | 米国・カナダ・豪州・英国の45,264件、36業種 | 同上 |
この数字は、写真の枚数と反応の多さの関係(相関)を見たもので、写真を増やせば同じだけ増えるという意味ではありません。調査のページ自身も、写真が多いビジネスは客が写真を投稿しやすい業種である可能性や、プロフィールの運用全体が良い可能性に触れています。2019年の海外のデータなので、自店の効果は、下の指標を始める前と後で比べて確かめてください。
Googleは公式ヘルプで、ローカル検索の順位は関連性・距離・知名度で決まり、写真や動画の追加、クチコミへの返信、営業時間などの情報の充実を、結果を良くするヒントとして挙げています。
GBPパフォーマンスの読み方
Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス」には多くの数字がありますが、すべてを追う必要はありません。当社では、追う指標を4つに絞っています。指標の名前は、公式ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」に合わせています。
| 数字の取り方 | 指標 |
|---|---|
| パフォーマンスで見る | 閲覧数・通話数・ルート・ウェブサイトのクリック・検索語句 |
| 口コミの一覧から自分で記録する | 口コミの数・評価・返信の有無 |
| 自分で計算する | アクション率、検索語句の種類ごとの割合 |
KPI 1: 閲覧数
Google検索とGoogleマップで、プロフィールを見た人の数です。MEO対策の土台になる指標で、これが増えなければほかの数字も伸びにくくなります。
確かめ方:
- ビジネスプロフィールの管理画面で「パフォーマンス」を開く
- 期間を選ぶ(月ごとにそろえる)
- 前月と前年同月の同じ期間と比べる
KPI 2: アクション率
閲覧数に対する、操作(通話・ルート・ウェブサイトのクリック)の数の比率として、自分で計算する参考指標です。公式ヘルプでは、閲覧数はプロフィールを見たユーザーの数(同じ人は1日1回まで)、通話数は通話ボタンがクリックされた回数、ウェブサイトのクリックはリンクのクリック数と説明されています。同じ人が電話もウェブサイトも押せば2回と数えるため、行動した人の割合(人数での転換率)ではありません。同じ計算の仕方で、月ごとの増減を比べるために使います。
計算式:
アクション率 = (通話数 + ルート + ウェブサイトのクリック) ÷ 閲覧数 × 100
当社がまず見る行動(業種別):
| 業種 | まず見る行動 |
|---|---|
| 飲食店 | ルート |
| 美容サロン | 通話数 |
| クリニック・歯科 | 通話数 |
| 士業(弁護士・税理士) | ウェブサイトのクリック |
| 小売・物販 | ルート |
閲覧数が伸びているのにアクション率が下がっている場合は、見られているのに操作につながっていない可能性があります。季節や広告、ほかの施策の影響も分けて確かめたうえで、口コミ、写真の質、営業時間の正確さを見直す手がかりにしてください。
KPI 3: 口コミの数と返信
Googleは、知名度にクチコミの数も関係すると公式ヘルプに書いています。追う指標は次の3つです。目標の値は当社が置いている例で、業種と商圏で変えてください。
| 指標 | 目標の例 | 理由 |
|---|---|---|
| 月の新しい口コミの数 | 自店で決める(例:月4件) | 依頼を習慣にできているかが分かる |
| 平均の評価 | 前月より下がっていないか | 下がったときは、直近の否定的な口コミの内容を確かめる |
| 返信 | 新しい口コミに早めに返す | Googleは公式ヘルプで、速やかな返信を勧めている |
Googleのヘルプでは、すべての口コミに感謝を述べる必要はないとも書かれています。否定的な口コミには、個人情報を出さず、事実と対応を簡潔に書きます。
KPI 4: 検索語句の内訳
パフォーマンスの「検索」で、どの語句で自店のプロフィールが見られているかを確かめます。語句を、自分で次の3つに分けて数えます。
| 語句の種類 | 例 | 分かること |
|---|---|---|
| 店名の検索 | 「○○美容室」 | 店を知っている人からの検索(既存客・紹介) |
| 業種+地域の検索 | 「美容室 西東京市」 | 地域の検索で見つけられているか |
| 一般の語の検索 | 「カット 安い 近く」 | 店名を含まない検索での露出(店名を知っている既存客も含まれる) |
業種+地域と一般の語の割合が増えていれば、店名を含まない検索で見られる機会が増えている手がかりです。 ただし、検索語句だけでは、検索した人が店名を知っていたか、新しいお客様かは判別できません。店名を知っている既存客が「美容室 西東京市」のように探すこともあります。新しいお客様が増えたかは、予約や来店の記録(初めての来店かどうか)で別に確かめてください。店名の検索には、紹介やほかの媒体で店名を知った新しいお客様も含まれるため、店名の検索が多いからといって、新しい人に届いていないとは言い切れません。業種+地域の語が少ない場合は、カテゴリやサービスの登録を見直す手がかりにしてください。
効果が出ない場合のチェックリスト
MEO対策を始めて3か月たっても数字に変化が見えない場合は、次の順番で原因を探してください。
チェック1: GBPの情報の正確さ(最優先)
- メインカテゴリは、ビジネスの説明として最も近いものか(Googleは「サロン」より「ネイルサロン」のような具体的なカテゴリを勧めています)
- 追加のカテゴリは、実際に提供しているものだけか
- 営業時間は正確か(祝日・臨時休業も特別営業時間で更新しているか)
- サービスやメニューを、実際に提供しているものに合わせて登録しているか
- ビジネスの説明に、何の店で何を提供しているかを書いているか(全角375文字・半角750文字以下)
チェック2: 写真の量と質
上のBrightLocalのデータは相関ですが、写真が少ないと、見た人が店の様子を判断しにくくなります。当社では次の数を目標の例にしています(Googleが示す基準や表示の条件ではありません)。
- 外観写真(正面・側面・看板):3枚以上
- 内観写真(客席・受付・設備):5枚以上
- 商品・サービスの写真:10枚以上
- スタッフ写真:3枚以上(写る人の了解をとる)
- 写真はピントが合っていて十分な明るさか(Googleの要件はJPGかPNG・10KB〜5MB・推奨720×720ピクセル)
チェック3: 名前・住所・電話番号の統一
店名・住所・電話番号の書き方がサイトによって違うと、検索した人が同じ店か迷い、情報を正しく伝えられません。
確かめるサイト:
- 自社のウェブサイト
- ホットペッパー / 食べログ / ぐるなび
- Yahoo!ロコ / Yahoo!マップ
- Apple Maps
- SNSのプロフィール(Instagram・Facebook)
すべてのサイトで、書き方をそろえてください。「株式会社」と「(株)」の表記揺れもそろえます。
2026年のMEO対策で押さえる変化
AIの回答でも店舗の情報が使われる
Googleマップには、質問に答える「マップに相談」があり、Googleは2026年8月7日に日本語での提供開始を発表しました(数週間かけて順次)。回答には、投稿者のクチコミや場所の情報が使われると説明されています。Google検索のAIによる概要やChatGPTなどでも、店舗の情報が答えに使われることがあります。
AIの回答や検索で店舗の情報が拾われやすいように、次の情報を整えておきます。どれも効果を約束するものではなく、来店前の疑問に答えるための整備です。
- 営業時間・属性・サービスやメニューを正確に保つ(価格も載せられるものは載せる)
- 口コミに返信する
- 写真を足す
- よくある質問を自社のウェブサイトに置く(以前の「質問と回答(Q&A)」は、APIが2025年11月3日に提供を終えました。公式ヘルプには今も「一部の業種と地域でのみご利用いただけます」とありますが、画面上はマップのAIによる回答に置き換わったと報じられています〈二次情報〉)
偽の口コミは禁止されている
Googleのポリシーでは、口コミの投稿と引き換えに割引や無料の商品などを渡すこと、実体験に基づかない口コミを募ること、1人が複数のアカウントから投稿することが禁止されています。自作自演や口コミの代行業者の利用はポリシー違反です。正当な口コミの依頼だけが、長く続けられるMEO対策です。
業種別の主な施策と見る指標
業種ごとに、着手する施策と、着手前と比べて見る指標の例です。自店の業種と課題に合わせて入れ替えてください。
| 業種 | 施策 | 閲覧数 | 行動の数 |
|---|---|---|---|
| 飲食チェーン | GBPの整備 + AIによる口コミ返信の支援 | 着手前と比べる | ルートを同じ期間で比べる |
| 美容サロン | 写真の追加 + 投稿の見直し | 着手前と比べる | 通話数を同じ期間で比べる |
| 製造業 | 名前・住所・電話番号の統一 + カテゴリの見直し | 着手前と比べる | ルートを同じ期間で比べる |
店舗が今週からやる3つのこと
- 写真を足す — 外観・内観・商品・スタッフの写真から。BrightLocalの調査(2019年)では、写真が100枚を超えるビジネスは平均より反応が多い結果でした(相関)
- アクション率を計算して記録する — 今月の閲覧数と操作の数をメモし、同じ計算の仕方で来月と比べる(人数の割合ではない参考指標)。これがMEO対策の改善の出発点です
- 未返信の口コミに返信する — 丁寧に、簡潔に。否定的な口コミには事実と対応を書く
関連記事:
参考文献・出典
- BrightLocal「Google My Business Insights Study」(2019年7月15日公開。2026年10月19日に確認。写真が100枚を超えるビジネスの通話520%・ルート2,717%・ウェブサイトのクリック1,065%、45,264件・36業種・4か国、写真の多さだけが原因と断定していないこと)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」(2026年10月19日に確認。閲覧数はプロフィールを見たユーザーの数〈1日1回まで〉、通話数はクリックされた回数、ウェブサイトのクリックはクリック数などの指標の定義)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」(2026年10月19日に確認。関連性・距離・知名度、写真・クチコミへの返信・情報の充実)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「クチコミを増やすためのヒント」(2026年10月19日に確認。返信の書き方)
- Google「Google マップの新機能「マップに相談」を日本で提供開始」(2026年8月7日。2026年10月19日に確認)
- Google for Developers「Deprecation schedule | Google Business Profile APIs」(2026年10月19日に確認。My Business Q&A API の提供終了2025年11月3日)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールを編集する」(2026年10月19日に確認。Q&Aは「一部の業種と地域でのみご利用いただけます」との記載)