この記事は、AIO対策を外注するか、自社でやるかを決めたい企業のマーケティング担当者・Web担当者・経営者のための記事です。
AIO対策の外注を考えるときに、先に押さえたいことは次の5つです。
- 判断の軸は、続ける人手です。構造化データやFAQの整備など技術的な実装は、自社でも着手できます。外注を考えるのは、記事の見直しと計測を月ごとに続けられないときです
- 外注の前に、狙う質問と今の見え方を記録します。この記録がないと、外注した効果を誰も判定できません
- 依頼先には、何を実装し、何をどう報告し、何を約束しないかを聞きます。AI検索での表示や引用を約束する提案は、根拠を確かめます
- 費用は月10〜50万円が中心帯です(当社の整理)。診断だけを単発で頼み、直すのは自社という分け方もあります(当社は単発の診断はお受けしていません)
- 成果が出ないときは、比べ方・修正の反映・作業範囲を先に見直します
外注先の候補として当社も比べる場合は、AIO対策・LLMO対策の会社として当社が請ける範囲と料金をご覧ください。この記事は、どこに頼むかの前に、外注するかどうかを決めるための材料です。
結論:外注すべきかは、この表で決める
| 社内にWeb担当がいる | 社内に担当がいない | |
|---|---|---|
| 月に数時間を確保できる | まず自社で。手順は公開されている | 外注。優先順位の整理だけを外部に相談する選択肢もある |
| 時間を確保できない | 技術的な実装だけを外注し、続ける部分は保留 | 外注。または今は着手しない |
「今は着手しない」も正当な選択です。 途中で止まると、記録も修正も中途半端になり、費用と手間を回収できません。続けられる体制が整う時期を決めて、準備から始める進め方もあります。
AIO対策を外注するメリットとデメリット
| 外注する | 自社でやる | |
|---|---|---|
| メリット | 計測と修正の型を持つ人に任せ、早く着手できる。社内の担当者の手が空く | 費用は社内の人件費だけ。知見が社内に残る。事業や顧客の知識をそのまま記事に使える |
| デメリット | 費用がかかる。任せきりだと知見が残りにくい。事業の知識を伝える手間がかかる | 学ぶ時間がかかる。担当者の異動や繁忙期に止まりやすい |
| 向く会社 | Web担当がいない、または兼任で時間がない | Web担当がいて、月に数時間を確保できる |
外注する場合も、狙う質問を決めることと、記事の内容が正しいかを確かめることは社内に残すのがおすすめです。事業と顧客を一番知っているのは社内の人で、そこまで外に出すと、記事の中身が一般論に寄ります。
自分で(自社で)できること・外注が向くこと
AIO対策の作業を分けると、自社でできる部分と、続けるのが難しい部分がはっきりします。
| 作業 | 自社でやる難しさ | 続ける負担 | 外注が向く場合 |
|---|---|---|---|
| 狙う質問の決定と、今の見え方の記録 | 低い | 中(月ごとに記録) | 記録する人がいない |
| 検索に読まれる土台の確認(インデックス・robots.txt) | 低い | 低い | ほぼ不要 |
| 構造化データの実装 | 中(HTMLの知識が要る) | 低い(一度組めば保てる) | 実装できる人がいない |
| 記事の見直し・FAQの整備 | 中 | 高い(記事ごとに続く) | 書く時間がない |
| 計測と報告 | 中 | 高い(月ごとに続く) | 同じ方法で続ける人がいない |
| llms.txtの設置 | 低い | 低い | 不要(必須ではない) |
検索に読まれる土台の確認、構造化データの実装、llms.txtの設置は、一度整えれば保ちやすい作業です。一方、見え方の記録、記事の見直しとFAQの整備、計測と報告は、月ごとに続ける作業で、止めると変化を追えなくなります。 外注を考える理由の大半は、この「続ける」部分です。
なお、llms.txtは必須ではありません。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、AI向けのテキストファイルや新しいマークアップを作る必要はないとしています(出典2)。Google検索ではllms.txtは使われず、表示や順位に影響しないとも説明しています(出典4)。外注の提案にllms.txtが「必須の施策」として入っていたら、入れる目的と効果の測り方を聞いてください。
自社で試す場合のやることと手順はAIO対策とは|意味・やること・自社でできる範囲に、当社が自社サイトで整えた中身はAIO対策の導入事例にまとめています。
ツールの導入と、外注(伴走の支援)のどちらが合うか
AI検索での見え方を記録するツールを入れるか、外部に伴走を頼むかで迷う場合は、誰がサイトを直すのかで決めます。
| ツールを入れる | 外注(伴走の支援) | |
|---|---|---|
| できること | 決めた質問でのAIの答えや言及の記録を、手作業より楽に続けられる | 記録に加えて、どこを直すかの判断と、修正そのものを任せられる |
| できないこと | 記録の結果を見て、ページを直す作業 | 社内に知見を残すこと(任せきりの場合) |
| 向く会社 | 社内にサイトを直せる人がいて、記録の手間だけを減らしたい | 直す人も、判断する人も社内にいない |
ツールは記録を楽にしますが、ページは直しません。社内に直す人がいるならツール、いないなら外注、両方いないなら、まず優先順位の整理だけを外部に相談するのが現実的です。計測ツールの比べ方はAI Overviewの計測ツール比較2026|無料の範囲にまとめています。
外注する前に準備しておく6つのこと
見積もりを取る前に、次の6つを社内で整理しておくと、各社の提案を比べやすくなります。
- 狙う質問を10個ほど決めた(自社名ではなく、顧客が課題を言葉にした質問)
- 今の見え方を記録した(ChatGPT・Perplexity・Gemini・Google検索で答えと出典を日付つきで保存)
- 社内で動ける人を決めた(修正の承認、記事の内容の確認をする人)
- 予算の上限を決めた(単発の診断か、月額の継続か)
- 判断する時期を決めた(最低契約期間の終わりに、何を見て続けるかを決めるか)
- 今のSEOの施策との関係を整理した(担当が別なら、連携のしかたを決める)
特に2つ目が大事です。着手前の状態を記録していないと、あとで効果を判定できません。
依頼するときの注意点|契約前に聞く4つの質問
見積もりのときに、次の4つを聞いてください。答えが具体的かどうかで、日常的にその作業をしているかが分かります。
1.「具体的に、どのページに何を実装しますか?」
「AIに向けて整えます」だけの答えは、中身を確かめる必要があります。日常的に作業している会社なら、対象のページ、書き直す箇所と理由、構造化データを入れるならその種類(Article・Organizationなど)まで説明できます。Googleは、生成AI検索向けの書き換えや、生成AI検索のための構造化データは要らないとしています(出典4)。「AI向けに書き換えます」という提案には、読み手にとって何が良くなるのかを聞いてください。
2.「効果は、何を、どの頻度で報告しますか?」
AI検索の効果は、順位のように1つの数字では表せません。Search Consoleの表示とクリック、GA4のAI検索経由の訪問、決めた質問でのAIの答えの記録を、それぞれ何で、どの頻度で報告するのかを確かめます。Search Consoleの通常の検索のレポートでは、AI機能に出た分もウェブ検索の数値に含まれます(出典2)。2026年8月31日からは、生成AIパフォーマンスレポートで、AIによる概要・AIモードで自社へのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付ごとに見られます(出典5)。このレポートで分かるのは表示の回数で、クリックや問い合わせ、Google以外のAIでの扱われ方は分かりません。報告の中で、どの数字を何から取っているかを確かめてください。指標の選び方はAIO対策の効果測定|5つのKPIと月次レポートの型で解説しています。
3.「何を約束し、何を約束しませんか?」
Googleは、検索で一番上に掲載されることは誰にも約束できないとしています(出典1)。AI機能についても、要件を満たしてもインデックス登録や表示が行われるとは限らないとしています(出典2)。誠実な会社は、約束できること(作業の範囲・納品物・報告の中身)と、約束できないこと(表示・引用・順位、効果の出る時期)を分けて説明します。「◯ヶ月で引用されます」という提案は、根拠を確かめてください。
4.「最低契約期間・更新・解約・成果物の扱いは?」
最低契約期間、更新の単位、解約の申し出期限、解約後に記事や実装を使えるかを、契約前に書面で確かめます。診断のためにSearch Consoleを共有するときは、Googleの勧めどおり、まず読み取りの権限だけを渡します(出典1)。
依頼先を選ぶ基準はAIO対策会社の選び方7基準で、7つの基準と質問の形に整理しています。
外注したのに成果が出ないときに見直すこと
外注して数ヶ月たっても変化が見えないときは、依頼先を替える前に、次の順で確かめます。
| 見直すこと | 確かめ方 |
|---|---|
| 比べ方 | 着手前の値と、同じ質問・同じ指標・同じ期間の長さで比べているか |
| 修正の反映 | 提案された修正が実際にサイトに入り、Search Consoleでインデックスされているか |
| 作業範囲 | 提案や報告で止まり、実装がどこかで止まっていないか |
| 狙う質問 | その質問でAIが答えを作っているか。どのサイトも出典に出ない質問ではないか |
| 検索全体の動き | 連休や季節で検索全体が減った月と比べていないか |
| 目的 | 期待していたのが問い合わせの件数なら、AI検索経由の流入の規模と見合っているか |
最後の点について、当社サイトでもAI検索経由の訪問は週23〜48人、検索流入の約2.2%(2026年9月)です。AI検索は、検索からの流入を置き換える規模ではありません。問い合わせの件数だけで判断すると、どの依頼先でも期待とずれる場合があります。
外注の費用
AIO対策の外注費用は、当社の整理では月10〜50万円が中心帯です。調査では、LLMO対策を外注している企業(従業員30人以上・年商5億円以上)の担当者418人のうち、毎月払っている額が月30万・40万・50万円程度の回答で過半数でした(PRIZMA・2026年7月、出典3)。この調査は会社の規模を限った結果で、当社の整理とは別のものです。調べ方と見積書の内訳はAIO対策の費用相場|見積書の内訳と6ヶ月の総額にまとめています。
依頼の形は、大きく2つに分かれます。
| 依頼の形 | 中身 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 診断だけ(単発) | 今の見え方の調査、競合との比較、改善の提案 | 社内に直せる人がいて、何から手を付けるかだけ決めたい |
| 継続の支援(月額) | 診断に加えて、サイトの修正と月ごとの確認・報告 | 直す人や続ける時間が社内にない |
当社の料金は次のとおりです(税抜)。
| プラン | 料金 | 初期費用・契約条件 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| スタンダードおすすめ | ¥300,000/ 月(税抜) | 初期費用 ¥150,000〜(内容に準ずる) 最低6ヶ月(以降1ヶ月単位で自動更新) 最低期間の総額 ¥1,950,000〜(初期費用¥150,000〜+¥300,000×6ヶ月) | AIO診断(初月)/構造化データ実装/FAQコンテンツ設計/月次モニタリングレポート |
| プレミアム | ¥500,000/ 月(税抜) | 初期費用 ¥150,000〜(内容に準ずる) 最低6ヶ月(以降1ヶ月単位で自動更新) 最低期間の総額 ¥3,150,000〜(初期費用¥150,000〜+¥500,000×6ヶ月) | スタンダードの全内容/コンテンツ制作(月4記事)/外部での言及づくり(サイテーション対策)/AI検索での言及状況を毎月計測/週次レポート |
スタンダードを最低期間の6ヶ月続けた場合の総額は、月額300,000円×6ヶ月と初期費用150,000円〜で1,950,000円〜(税抜)です。当社がお受けするのは継続の支援(月額)で、AIO診断はスタンダード・プレミアムの初月に行います(診断だけの単発のご依頼は承っていません)。
外注から自社へ、段階的に移す進め方
全部を一度に決める必要はありません。立ち上げだけを外部に頼み、続ける部分を段階的に社内へ移す形もあります。
| 段階 | 時期の目安 | 担当 |
|---|---|---|
| 今の見え方の診断 | 初月 | 外部(当社なら初月のAIO診断) |
| 修正と、計測の仕組みづくり | 1〜3ヶ月目 | 外部。社内の担当者は作業を見て学ぶ |
| 併走 | 4〜6ヶ月目 | 社内が手を動かし、外部が確かめる |
| 自社へ移すかの判断 | 6ヶ月目以降 | 続けられるかを見て決める |
依頼先を選ぶ段階で、社内へ移すことを支援の範囲に含めてくれるかを聞いておきます。社内へ移すことを想定していない契約では、契約が続く限り知見が社内に残りません。
当社が合わないケース
- 1〜2ヶ月で問い合わせを増やしたい:AIO対策は、修正と計測を積み重ねる取り組みです。短期の問い合わせが目的なら、広告など別の手段を先に比べてください
- 月額の予算がスタンダード(300,000円/月・税抜)に届かない:継続の支援は合いません。初回30分の無料相談で、自社で進める範囲を整理できます
- 診断だけを単発で頼みたい:当社は単発の診断をお受けしていません。AIO診断は、スタンダード・プレミアムの初月に行います
- 社内にWeb担当がいて、月に数時間を確保できる:まず自社で進めるほうが費用を抑えられ、知見も社内に残ります
- サイト全体の大規模な作り直しを伴う:開発の体制が大きい会社のほうが合うことがあります
相談のときに伝えるとよいこと
| 伝えること | 例 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 社内の体制 | Web担当の人数、兼任か専任か、使える時間 | 外注する範囲と、自社に残す範囲の判断 |
| 今の計測 | Search ConsoleとGA4の有無、AI検索経由を分けて見ているか | 着手前の値をどこから取るか |
| 予算と時期 | 月額の上限、年度の予算の締め、判断したい時期 | 月額の支援が合うか、自社で進めるか |
| サイトの規模と作り | ページ数、記事数、CMSの種類 | 作業量と、修正の反映方法の見積もり |
| AIに聞かれたい質問 | 顧客が実際に問い合わせてくる質問 | 計測に使う質問の設計 |
| 他社の提案書 | 比べている会社の見積もり・提案(あれば) | 抜けている条件の確認 |
初回の相談は30分・無料・オンライン対応・秘密厳守です。外注しないほうがよいと判断した場合は、そうお伝えします。
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- AIO対策の提案書|評価する5つの視点
- AIO対策の導入事例|自社サイトで実際にやったことと結果
- AIO対策の効果測定|5つのKPIと月次レポートの型
出典
この記事で参照した外部の文書です。確認日はいずれも2026-10-18です。
- Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」(確認日:2026-10-18)。Googleで一番上に掲載されることは誰にも約束できないこと、面談で聞く質問の例(過去の作業のサンプル、期待される結果と時期、成果の測り方)、SEO監査の提案を受けたらSearch Consoleへの読み取り権限だけを渡すこと
- Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(確認日:2026-10-18)。AI向けのテキストファイルや新しいマークアップを作る必要はないこと、要件を満たしてもインデックス登録と表示が行われるとは限らないこと、AI機能の数値がSearch Consoleのウェブ検索に含まれること
- 株式会社PRIZMA の調査「LLMO対策の“費用”に関する調査」(PR TIMES のプレスリリース・2026年8月6日発表、確認日:2026-10-18)。2026年7月23〜27日のインターネット調査で、LLMO対策を外注している企業(従業員30人以上・年商5億円以上)の担当者418人が対象。毎月払っている額は「月40万円程度」18.4%・「50万円程度」17.2%・「30万円程度」15.1%
- Googleの生成AI機能向けガイド(2026年5月公開・日本語版の最終更新 2026年10月9日)(確認日:2026-10-18)。生成AI検索向けの書き換えや、生成AI検索のための構造化データは要らないこと、llms.txtなどのファイルはGoogle検索では使われず表示や順位に影響しないこと
- Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」(確認日:2026-10-18)。2026年8月31日にすべてのサイトに提供され、AIによる概要とAIモードで自社へのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付ごとに見られること