企業の自社ショート動画撮影は、機材5万円以内から始められます。今のスマートフォンは4Kで撮れる機種が多く、最初から高い機材をそろえる必要はありません。本記事では予算別の機材の組み合わせを構成例で解説します。
自社撮影が選ばれる理由
1. スピード感
撮影 → 編集 → 投稿を当日中に完結。外注では日程の調整ややり取りに日数がかかる工程を、自社なら即日で回せます。
2. リアルさ
ショート動画では、作り込んだ映像より、店や人の飾らない様子が伝わる動画が合う投稿も多くあります。スマホで撮った臨場感を生かせます。
3. コスト
外注の場合、当社のショート動画制作は1本150,000円〜(税抜)です。下の構成2の機材は10万円以内に収まるため、日常の発信を自社で撮れば、外注1本分より少ないコストで撮り続ける体制がそろいます。
予算別の機材構成
機材の価格は目安です。販売店や時期で変わるため、購入前に各社の公式ストアや販売店で確かめてください。
構成1:5万円エントリー(最小限)
| 機材 | 価格目安 | 用途 |
|---|---|---|
| スマホ(既存活用) | - | カメラ・編集 |
| スマホ用三脚 | 3,000円 | 固定撮影 |
| LEDリングライト | 3,500円 | 顔・商品照明 |
| ラベリアマイク(有線) | 5,000円 | 音声品質 |
| 編集アプリ(CapCut等) | 無料 | 編集 |
| 反射板 | 2,000円 | 自然光調整 |
| 合計 | 約13,500円 | |
| 予備(追加機材用) | 約36,500円 | バックアップバッテリー、レンズアダプタなど |
使用シーン:店内紹介、商品紹介、トーク動画、料理動画。週1〜3本の投稿レベルなら十分。
構成2:10万円スタンダード(推奨)
| 機材 | 価格目安 | 用途 |
|---|---|---|
| スマホ用ジンバル(DJI Osmo Mobile 6等) | 25,000円 | 滑らかな移動撮影 |
| LEDライト(パネル型・2灯セット) | 20,000円 | プロ照明 |
| ワイヤレスマイク(Rode Wireless Me) | 25,000円 | 高音質・複数人対応 |
| スマホ用三脚(ボール雲台付き) | 8,000円 | 安定撮影 |
| 外部レンズ(ワイド・マクロ) | 8,000円 | 表現の幅 |
| 編集アプリ(CapCut Pro等) | 月2,700円(CapCut Pro) | プロ編集 |
| 合計 | 機材 約86,000円+編集アプリ 月2,700円 |
使用シーン:本格的なSNS運用、企業ブランディング、月10本以上の制作。
構成3:30万円本格運用
| 機材 | 価格目安 | 用途 |
|---|---|---|
| ミラーレスカメラ(Sony ZV-E10 II等) | 130,000円 | プロカメラ |
| 標準レンズ(16-50mm) | 50,000円 | 汎用撮影 |
| ジンバル(DJI RS 3 Mini) | 50,000円 | 動きのある撮影 |
| プロLED照明(2灯セット) | 30,000円 | スタジオ品質 |
| ワイヤレスマイクシステム(Rode Wireless Pro) | 50,000円 | 2人同時収録 |
| SDカード・予備バッテリー | 10,000円 | 長時間撮影 |
| 合計 | 約320,000円 |
使用シーン:YouTube長尺、企業ブランディング、広告クリエイティブ、複数チャンネル運用。
スマホ vs ミラーレス カメラの判断軸
| 観点 | スマホ | ミラーレス |
|---|---|---|
| 画質 | 4K対応、十分 | 上位機種は別格 |
| 編集自由度 | △(センサーサイズ小) | ◎(RAW撮影可) |
| 機動性 | ◎ | △(重い) |
| 操作の簡単さ | ◎ | △(学習必要) |
| 低照度撮影 | △ | ◎ |
| 推奨用途 | SNS全般 | プロ作品・広告 |
結論:SNSショート動画ならスマホ+構成2の機材で全く問題なし。ミラーレスは「YouTube長尺もやりたい」「予算100万円超の広告作る」場合の選択肢。
撮影品質を決める3つのポイント
ポイント1:ライティング
映像の見え方はライトで大きく変わる。
- 自然光(窓際)が最も柔らかく自然
- LED照明は色温度5,500K(昼光色)が基本
- 顔の影を消す「メインライト+フィルライト」の2灯構成
ポイント2:音声
- スマホ内蔵マイクは周りの音を拾いやすく、話が聞き取りにくくなる
- 最低でも有線ラベリアマイク(3,000円〜)
- 撮影環境のエアコン・冷蔵庫の音は意外と入る → 撮影前に消す
ポイント3:構図と動き
- 縦型9:16前提でフレーミング
- 三分割構図を意識(被写体を画面1/3に)
- 動かずに撮る場面は三脚で固定し、歩きながら撮る場面はジンバルで揺れを抑える(手持ちのまま歩くと揺れが目立つ)
自社撮影の限界と外注切り替えタイミング
自社撮影でやるべき動画
- 店舗・施設のリアル風景
- スタッフ・店主の人柄が伝わる動画
- 日常的な商品紹介・新メニュー紹介
- 季節イベント・キャンペーン告知
外注すべき動画
- 企業ブランディング・コーポレート動画
- 商品の高品質広告クリエイティブ
- アニメーション・モーショングラフィックス
- マルチカメラ・特殊機材が必要なシーン
編集アプリの選び方
| アプリ | 価格 | 強み | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| CapCut | 無料/Pro 月2,700円・年21,800円 | 直感操作・テンプレート豊富 | 初心者・スピード重視 |
| DaVinci Resolve | 無償版あり/Studio 21 は51,980円(税込) | プロ向けの機能がそろう | 本格編集 |
| Adobe Premiere | 月3,280円(税込・年間プランの月々払い) | Adobe のほかのアプリとまとめて契約できるプランもある | プロ制作 |
| InShot | 無料/Pro 月800円・年3,000円・買い切り8,000円 | スマホ完結 | スマホだけで完結 |
| VLLO | 無料/プレミアム 月500円・年1,500円 | 日本語の画面で使える | 初心者 |
価格は2026年10月19日に、CapCut の日本の料金ページ、Blackmagic Design と Adobe の日本のページ、App Store(日本)の表示で確かめた額です。CapCut の額は参考の表示で、適用される料金と税はログインすると確かめられます。InShot と VLLO はアプリ内の購入の額で、時期や OS で変わることがあります。
SNS のショート動画なら、テンプレートやエフェクトのそろった CapCut から始めると手早く作れます。ただし、店や会社の宣伝に使う動画では、CapCut が提供する素材(テンプレート・ステッカー・エフェクト・効果音など)の「commercial」の表示を確かめてください。CapCut の素材のうち表示のないものが1つでも入った動画は非商用にしか使えず、表示のある素材も、商用で使える用途が契約で限られ、素材ごとに使える期間と地域が決まっています(CapCut の画面の表示で確かめます)。自社で撮った映像や持ち込んだ音楽・写真は CapCut の素材ではないため、撮影した人・出演者・権利者の許諾を別に確かめます。通常の音源も非商用だけです。商用の音源(Commercial Sounds)も、使えるのは CapCut・TikTok・TikTok for Business の中だけです(CapCut の素材ライセンス契約・2026年1月22日更新)。Pro にしても、商用で使えるかどうかは素材ごとの表示で決まります。
自社撮影の失敗あるある3つ
失敗1:ライト不足で画面が暗い
室内蛍光灯だけで撮影 → 顔色悪い、商品も映えない。最低でもLEDライト1灯は必須。
失敗2:手ブレ動画を投稿
手持ちのまま歩きながら撮影 → 揺れで見ていて酔いやすい。動かない場面は三脚で固定し、歩く場面はジンバルで揺れを抑える。
失敗3:縦動画を後から縦に切り抜き
横で撮って後から縦に切り抜き → 被写体が見切れる、画質劣化。最初から縦型9:16で撮影。
当社のショート動画制作
ショート動画の企画・撮影・編集をお受けしています(素材を支給いただく場合は編集だけにも対応)。料金は次のとおりです。
| プラン | 料金 | 初期費用・契約条件 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| ショート1本 | ¥150,000〜(税抜) | 単発(1本) | 15〜60秒の縦型動画1本/企画・撮影・編集込み/素材支給OK/修正2回まで |
| 月額ライトおすすめ | ¥450,000/ 月(税抜) | 月額・契約期間は無料相談でご案内します | 月4本制作/企画・撮影・編集/Instagram・TikTok向けの調整(尺・文字の位置)/投稿スケジュール管理 |
| 月額プレミアム | ¥900,000/ 月(税抜) | 月額・契約期間は無料相談でご案内します | 月8本制作/SNS運用アドバイス/投稿代行/効果分析レポート |
月額プランの契約期間は、無料相談でご案内します。
自社撮影とプロ制作のハイブリッド運用(日常はDIY、勝負動画はプロ)の設計もご相談可能です。
参考文献
- DJI 公式(Osmo Mobile / RS シリーズ)
- Rode 公式(Wireless Me / Wireless Pro)
- Sony α 公式
- CapCut 料金プラン(日本)(2026年10月19日に確認。無料版0円、Pro 月2,700円・年21,800円)
- CapCut Materials License Agreement(2026年1月22日更新。2026年10月19日に確認。CapCut が提供する素材ごとの「commercial」表示、素材ごとの使える期間と地域、音源の使える範囲)
- DaVinci Resolve 公式(2026年10月19日に確認。無償版と、Studio 21 の51,980円(税込))
- Adobe Premiere のプラン(2026年10月19日に確認。月3,280円(税込・年間プランの月々払い))
- InShot(App Store 日本)(2026年10月19日に確認。無料・アプリ内の購入で Pro 月800円・年3,000円・買い切り8,000円)
- VLLO(App Store 日本)(2026年10月19日に確認。無料・アプリ内の購入でプレミアム月500円・年1,500円)