AIO対策の見積もりで金額を比較しても意味がないのは、各社が異なる前提で計算しているからです。比較できる見積書を得るには、依頼する側が「対策クエリ・サイト規模・社内体制・予算・期限・既存施策」の6点を先に伝える必要があります。 この記事では、そのまま使える依頼文のテンプレートと、返ってきた見積りを同じ条件に揃える比較表を用意しました。
なぜ金額だけでは比較できないのか
AIO対策には決まった作業単位がありません。同じ「月額20万円」でも、中身はここまで違います。
| A社の20万円 | B社の20万円 |
|---|---|
| 構造化データの実装のみ(初期作業) | 月4本の記事制作+改修 |
| レポートは順位表のみ | 被引用状況の月次レポート+改善提案 |
| 担当はディレクター1名 | 実装担当+ライター+分析担当 |
同じ金額でも、実施する作業がまったく違います。 これを揃えずに金額だけ並べると、安いほうが良く見えてしまいます。
依頼文のテンプレート
以下をそのまま使えます。各社に同じ文面を送ってください。
【AIO対策のお見積もり依頼】
■ 対策したいクエリ(優先順)
1. ◯◯を依頼できる会社
2. ◯◯ 費用 相場
3. ◯◯とは
(顧客が実際に使う言葉で5〜10個)
■ サイトの現状
- URL:
- 総ページ数: 約◯ページ
- 記事数: 約◯本
- CMS: WordPress / 自社開発 / その他
- 既存のSEO施策: 実施中 / 未実施
■ 社内の体制
- Web担当: いる(月◯時間まで動ける) / いない
- 原稿の確認担当: いる / いない
- 実装の承認フロー: あり / なし
■ 予算
- 上限: 月額◯円 または 単発◯円
■ 判断の期限
- ◯月までに着手可否を決めたい
- ◯ヶ月後に継続判断をしたい
■ お聞きしたいこと
1. 実施する作業の内訳(対象ページと作業名を具体的に)
2. レポートの頻度と、報告する指標
3. 最低契約期間と解約条件
4. 担当者の構成
5. 効果が見え始めるまでの想定期間
「お聞きしたいこと」の5項目は必ず入れてください。 ここに答えられない会社は、実装経験が浅いか、下請けに丸投げしている可能性があります。
返ってきた見積りを揃える比較表
各社の見積書を、以下の表に転記してください。空欄が多い会社は、その時点で情報が足りていません。
| 項目 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | |||
| 月額 | |||
| 12ヶ月総額(初期+月額×12) | |||
| 最低契約期間 | |||
| 中途解約時の条件 | |||
| 解約予告の期限 | |||
| 構造化データの実装(対象ページ数) | |||
| llms.txt の設置 | |||
| コンテンツ制作(月◯本) | |||
| 既存記事の改修(月◯本) | |||
| 被引用状況のモニタリング | |||
| レポートの頻度と中身 | |||
| 担当者の構成 | |||
| 効果が見え始める想定期間 |
「12ヶ月総額」で並べ直すと、月額の安さで選んだ判断が変わることがあります。 初期費用が高い会社が、実は総額では安いケースは珍しくありません。
費用相場そのものはAIO対策の費用相場、安すぎる見積りの見分け方はAIO対策の安い業者は大丈夫かにまとめています。
金額以外で見るべき4点
1. 作業範囲が具体名で書かれているか
「AIO対策一式」「サイト最適化」といった記載は避けてください。「FAQPage構造化データを主要20ページに実装」のように、対象と作業名が特定できる書き方が必要です。
「等」「など」が多い見積書は、後から「それは範囲外です」と言われる余地を残しています。
2. レポートで何を報告するか
順位表だけのレポートには意味がありません。AI検索の効果は順位では測れないためです。
確認すべきは「対策クエリでの引用の有無」「指名検索数の推移」「AI経由の流入数」を記録するかです。計測の考え方はAIO対策の効果測定|5つのKPIで解説しています。
3. 最低契約期間と解約条件
AI検索での被引用は3〜6ヶ月かけて積み上がるため、最低契約期間を設けている会社は多くあります。それ自体は不合理ではありません。
問題は「期間があること」ではなく「解約時の条件が不明確なこと」です。 中途解約時に何が発生するかを、契約書の条文で確認してください。
4. 誰が担当するか
営業担当と実務担当が別で、契約後に経験の浅い担当に変わるケースがあります。見積り段階で「実際に手を動かすのは誰か」を聞いてください。
値引き交渉の考え方
単純な「もう少し安くなりませんか」は、次のどちらかを招きます。
- 担当者のレベルが下がる
- 作業範囲が黙って削られる
交渉するなら、何を削るかを明示してください。
| 交渉のしかた | 結果 |
|---|---|
| 「作業範囲を◯◯に絞って金額を下げてほしい」 | 何が減るか明確 |
| 「12ヶ月契約にするので月額を下げてほしい」 | 期間と引き換え |
| 「初期の実装だけ依頼したい」 | スポット化 |
| 「もう少し安く」 | 中身が見えないまま質が落ちる |
当社が合わないケース
相見積もりで最安値を選びたい場合、当社は候補から外していただいて構いません。 当社の月額は250,000円〜(初期150,000円〜・最低6ヶ月)で、価格競争を前提にした設計ではないためです。
また、社内にWeb担当がいて月に数時間動ける場合は、診断だけを受けて自社で実装する進め方をおすすめしています。そのほうが総額を抑えられます。
外注と内製の判断材料はAIO対策を外注すべきかにまとめています。
当社の見積り方針
見積書には次を明記してお出しします。
- 対象ページと作業名(「主要◯ページにFAQPage実装」のように特定できる形)
- 月次レポートで報告する指標
- 最低契約期間(6ヶ月)と、以降の更新単位(1ヶ月)
- 担当者の構成
当社の実測データも見積り時にお見せします。 自社サイト(500ページ超)でAI検索経由の流入を毎月計測しており、2026年7月時点で週58〜75ユーザー・検索流入全体の約3%です(実測レポート)。この数字を見たうえで判断していただくためです。
初回30分の相談は無料・オンライン対応・秘密厳守です。見積り前の情報整理からお手伝いします。
まとめ
- 金額だけの比較は成立しない。依頼側が6項目の前提を先に伝える
- 各社に同じ依頼文を送る。伝える内容が違えば見積りの前提もずれる
- 「12ヶ月総額(初期+月額×12)」に揃えてから並べる
- 作業範囲は具体名で書かれているかを確認。「等」「など」は後の追加費用の余地
- 値引きは「何を削るか」を明示した形で。単純な減額要求は質が落ちる
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