構造化データとは、ページの内容を検索エンジンやAIが理解しやすい形式で記述したメタデータのことです。Google検索では、構造化データはリッチリザルト(検索結果の見た目)の対象になるために使われます。一方でGoogleは、AIによる概要・AIモードに載るために構造化データは必要ないとしています(生成AI機能向けの最適化ガイド)。構造化データは、ページの情報を正確に伝える補助として入れるものです。
構造化データを正しく実装すると、Google検索ではパンくずリストやクチコミの星評価などのリッチリザルトの対象になります。ただしFAQのリッチリザルトは2026年5月7日以降、HowToのリッチリザルトは2023年9月以降、Google検索に表示されていません(Google検索セントラルの更新履歴、Google検索セントラル ブログ)。
本記事では、AI検索対策(AIO)でよく話題になる5つのスキーマについて、Google検索での今の扱いと、具体的な実装方法を解説します。
構造化データの基本
JSON-LDとは
構造化データの記述形式にはいくつかの種類がありますが、Googleが推奨しているのはJSON-LD(JavaScript Object Notation for Linked Data)形式です。HTMLの<script>タグ内にJSON形式でデータを記述するため、ページの見た目には影響しません。
構造化データの基本構造
JSON-LDは以下の基本構造で記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "スキーマタイプ",
"プロパティ名": "値"
}
</script>
このコードをHTMLの<head>タグまたは<body>タグ内に配置します。
スキーマ1:FAQPage(FAQ構造化データ)
今の扱いと、入れる意味
FAQのリッチリザルトは、2026年5月7日以降Google検索に表示されなくなりました。FAQPageを入れても検索結果の見た目は変わらず、AIによる概要・AIモードに載るための条件でもありません(生成AI機能向けの最適化ガイド)。一方で、AI検索は「〇〇とは?」「〇〇の方法は?」といった質問形式の問いに答えを作るため、ページの本文に質問と答えを書いておくこと自体は、読み手と検索の両方に役立ちます。FAQPageは、本文のFAQを機械にも伝える補助として、本文と一致させて入れます。今ある記事から外す必要はありません。
実装のポイント
- 質問文はユーザーが実際に検索しそうな文言にする
- 回答は100〜200文字で簡潔にまとめる
- 1ページに3〜10個のFAQが目安
- 回答にリンクを含めることも可能
注意点
FAQの内容は、ページ上に表示されている内容と一致させてください。ページに表示されていないFAQを構造化データにだけ記述するのはGoogleのガイドライン違反です。
スキーマ2:HowTo(手順構造化データ)
今の扱い
HowToのリッチリザルトは、2023年9月13日にパソコンでも表示を終え、Google検索でのサポートが終わりました(Google検索セントラル ブログ)。HowToを入れても検索結果の見た目は変わらず、AIによる概要・AIモードに載るための条件でもありません。手順の記事では、番号付きの見出しや箇条書きで本文の手順を分かりやすく書くことを優先し、HowToは入れるとしても補助として扱います。
実装のポイント
- 各ステップには番号・テキスト・画像(任意)を設定
- 所要時間(totalTime)や費用の目安(estimatedCost)も記述できる
- 必要な道具や材料(tool、supply)も記述可能
スキーマ3:LocalBusiness(ローカルビジネス)
なぜ重要なのか
「近くの〇〇」「〇〇駅 △△」などの地域の検索では、店舗の基本情報が正確に伝わることが大切です。LocalBusinessスキーマは、Googleの文書でナレッジパネルなどに使われる種類として案内されています。Googleビジネスプロフィール(GBP)と同じ情報を自社サイトにも書いておくと、情報の一貫性を保てます。
主なプロパティ
Googleの文書で必須とされているのは name と address で、telephone・openingHoursSpecification・geo・url は推奨です(Google検索セントラル「ローカルビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」、2026年10月20日確認)。
| プロパティ | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| name | ビジネス名 | 「株式会社〇〇」 |
| address | 住所 | 郵便番号・都道府県・市区町村・番地 |
| telephone | 電話番号 | 「03-XXXX-XXXX」 |
| openingHoursSpecification | 営業時間 | 曜日ごとの開店・閉店時間 |
| geo | 緯度経度 | latitude, longitude |
| url | ウェブサイトURL | 「https://example.com」 |
| image | 店舗画像 | 外観写真のURL |
スキーマ4:Article(記事構造化データ)
なぜ重要なのか
ブログやコラムなどのコンテンツマーケティングを行っている場合、Articleスキーマは記事の著者・公開日・更新日を機械に伝えます。Google検索では、記事のタイトルや画像の表示に使われる種類として文書があります。AI検索での引用率が上がるという公式の説明はないため、著者や日付を正確に伝える補助として入れます。
実装のポイント
- author:著者名だけでなく、著者ページへのURLも含める
- datePublished / dateModified:公開日と最終更新日を設定する
- publisher:発行元の組織情報(名前・ロゴ)を含める
- headline:記事タイトル(Googleは、長いと一部の端末で切り捨てられるため簡潔にするよう案内)
- image:記事のメイン画像
スキーマ5:Product(商品構造化データ)
なぜ重要なのか
EC サイトなど商品の紹介ページがある場合、Productスキーマは価格・在庫・評価などの商品情報を機械に伝えます。Google検索では、商品の情報の表示に使われる種類として文書があります。AI検索での引用を約束するものではないため、ページの商品情報と一致させて入れます。
実装のポイント
- name:商品名
- description:商品説明
- offers:価格・通貨・在庫状況
- aggregateRating:集計評価(口コミがある場合)
- brand:ブランド名
- image:商品画像(複数可)
実装後の検証方法
構造化データを実装したら、以下の3つの方法で検証します。
1. Googleリッチリザルトテスト
URLまたはコードを入力して、リッチリザルトの対象になる種類(記事・パンくずリスト・ローカルビジネス・商品など)が正しく認識されるかテストできます。エラーや警告がある場合は修正してから公開してください。FAQPage・HowToはリッチリザルトが終わっているため、3のSchema.orgのバリデータで構文を確かめます。
2. Google Search Console
「拡張」セクションで、各構造化データタイプのインデックス状況とエラーを確認できます。
3. Schema.orgバリデータ
Schema.orgのバリデータツールで、より厳密な構文チェックが可能です。
実装の優先順位まとめ
| 優先度 | スキーマ | 対象ページ | 期待効果 |
|---|---|---|---|
| 高 | LocalBusiness | トップページ・会社概要 | 会社・店舗の基本情報を正確に伝える(ナレッジパネルなどに使われる種類) |
| 高 | Article | ブログ・コラム全記事 | 著者・日付を正確に伝える(リッチリザルトの対象の種類) |
| 中 | Product | 商品紹介ページ | 価格・在庫などを正確に伝える(リッチリザルトの対象の種類) |
| 補助 | FAQPage | FAQ・よくある質問ページ | 本文のFAQを機械に伝える補助(リッチリザルトは2026年5月に終了) |
| 補助 | HowTo | ハウツー・手順解説記事 | 本文の手順を機械に伝える補助(リッチリザルトは2023年9月に終了) |
弊社のAIO対策サービスでは、お客様のサイトに合った構造化データの設計・実装・検証まで一貫してサポートしています。「構造化データの実装方法がわからない」「どのスキーマを優先すべきか判断できない」という方は、まずAI検索対策チェックリスト(無料・登録不要)で自社サイトをセルフチェックできます。現状の調べ方と診断(有料)の内容はAI検索対策(LLMO・AIO)の内容と料金でご確認いただけます。初回30分の相談は無料です。
AIO対策を始めませんか?
ChatGPT・Perplexity・GeminiなどのAI検索で自社が「選ばれる」ための対策を、診断から実装までまとめて支援します。AIO対策サービスの詳細はこちら →