ショート動画制作の費用相場は、依頼先のタイプで大きく変わります。目安はフリーランスへの単発が1本1万〜5万円、制作会社の単発が1本5万〜20万円、運用代行(月額)が月15万〜45万円、総合代理店が月50万〜150万円程度です(いずれも業界一般の相場)。判断軸は「1本いくら」ではなく「企画・撮影・分析まで含むか」です。本記事では4タイプ別に価格帯と作業範囲を整理し、見積もり前に確認すべき内訳を解説します。
ショート動画制作の費用が「1本いくら」で測れない理由
ショート動画の費用を比較するとき、多くの事業者は「1本あたり◯円」で並べようとします。しかしこの比べ方は実態を見誤らせます。なぜなら、同じ「1本」でも、含まれる作業の範囲がまったく違うからです。
たとえば「編集のみ1本1万円」と「企画・撮影・編集・効果分析まで込みで1本5万円」は、表面の単価では5倍差ですが、後者は撮影スタッフの人件費・企画工数・分析レポートを含みます。前者を選ぶと、企画・撮影・分析を自社で担う必要があり、その人件費を足すと総コストは逆転することも珍しくありません。
ショート動画は「作って終わり」ではなく「投稿して反応を見て次に活かす」運用が成果を左右します。したがって費用比較は、単価ではなく「どの工程までを誰が担うか」という作業範囲を起点に行う必要があります。
依頼先4タイプ別の費用相場と作業範囲
ショート動画の主な依頼先は、フリーランス・制作会社・運用代行・総合代理店の4タイプに分かれます。タイプごとの価格帯と含まれる作業範囲は次のとおりです(金額は業界一般の相場です)。
| 依頼先タイプ | 費用相場 | 主な対応範囲 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| フリーランス | 単発1本 1万〜5万円 | 編集中心(企画・撮影は別途相談) | 撮影素材が手元にあり、編集だけ任せたい |
| 制作会社 | 単発1本 5万〜20万円 | 企画構成・撮影・編集 | 単発で高品質な1本をしっかり作りたい |
| 運用代行 | 月額 15万〜45万円 | 企画・撮影・編集・投稿・効果分析 | 月4〜8本を継続して回し成果を出したい |
| 総合代理店 | 月額 50万〜150万円 | 戦略設計・広告連動・複数媒体の統合運用 | 広告予算も含めた大規模なマーケ施策 |
ポイントは、タイプが上から下に行くほど「自社の作業負担が減り、戦略性が上がる」ことです。フリーランスは安い代わりに企画・撮影・分析を自社で持つ必要があり、総合代理店は高い代わりに戦略から実行まで一括で任せられます。自社にどの工程のリソースがあるかで、適したタイプは変わります。
フリーランス:編集中心・低単価だが属人化リスクが残る
フリーランスへの依頼は、編集作業を切り出して低コストで進められるのが利点です。クラウドソーシングや紹介経由で1本1万〜5万円程度から依頼できます。
一方で、企画・撮影・分析まで一人に任せると、品質と納期にばらつきが出やすく、担当者が体調不良や別案件で稼働できなくなると運用そのものが止まります。継続運用には不向きで、「撮影済みの素材があり、編集だけ早く仕上げたい」といったスポット用途に向きます。
制作会社:単発の品質は高いが「作って終わり」になりやすい
制作会社は企画構成から撮影・編集までをチームで担い、1本あたりの完成度が高いのが特徴です。単発1本5万〜20万円程度で、撮影・出演・ナレーションなどの要素が増えると上振れします。
注意点は、単発契約だと「投稿後の反応を見て改善する」サイクルが組み込まれにくいことです。ショート動画は1本の完成度より、複数本を投稿して勝ちパターンを見つける運用が成果につながります。単発で高品質な1本を作っても、それだけでは継続的な集客にはつながりにくい点を理解しておく必要があります。
運用代行:企画から分析まで一貫・継続運用の本命
運用代行は、企画・撮影・編集・投稿・効果分析までを月額で一括して担います。月15万〜45万円程度が相場で、月の本数(4本・8本など)やレポートの細かさでプランが分かれます。
最大の利点は、投稿後のデータを見て次の企画に反映する改善サイクルが標準で回ることです。チーム体制のため属人化リスクも小さく、月4本以上を継続して運用したい事業者の本命となります。当社もこのタイプで、月額ライト(月4本)450,000円、月額プレミアム(月8本)900,000円(いずれも税抜)でご提供しています。
総合代理店:広告連動を含む大規模施策向け
総合代理店は、動画制作にとどまらず、広告出稿・複数媒体の統合運用・ブランド戦略まで一括で設計します。月50万〜150万円程度と高額で、別途広告費が必要になることが一般的です。
広告予算を含めた大規模なマーケティング施策を一元管理したい場合に適します。一方、まず自然投稿(オーガニック)でショート動画の手応えを確かめたい段階の事業者には、コストが先行しすぎる傾向があります。
見積もりで必ず確認すべき5つの内訳項目
費用比較を正しく行うには、見積書の「総額」ではなく「内訳」を見る必要があります。次の5項目は、契約前に必ず明文化してもらってください。
- 企画構成費の有無 ― 1本あたり単価に台本・構成が含まれるか。別建てだと総額が膨らみます。
- 撮影の担当と費用 ― 撮影は外注先か自社か。出張費・スタジオ費・出演費が別計上か。
- 編集修正の回数上限 ― 修正は何回まで無償か。回数超過の追加料金はいくらか。
- 効果分析レポートの範囲 ― 分析の有無・頻度(月次か)・どの指標まで報告されるか。
- 著作権と使用権の帰属 ― 撮影素材・完成動画の権利が自社に帰属するか、二次利用が可能か。
特に見落とされがちなのが3と5です。修正費が別建ての見積もりは、やり取りが増えるほど総額が膨らみます。また、完成データの権利が制作側に残る契約だと、契約終了後に自社で動画を再利用できなくなります。詳しいチェック観点は、関連記事「失敗しないショート動画運用代行の選び方2026」にまとめています。
中立的な選び方|自社の状況から逆算する
依頼先は「安いから」「有名だから」ではなく、自社の状況から逆算して選ぶのが原則です。次の基準で整理してください。
| 自社の状況 | 適した依頼先タイプ |
|---|---|
| 撮影素材があり編集だけ外注したい | フリーランス |
| 単発で1本だけ高品質に作りたい | 制作会社 |
| 月4〜8本を継続し成果を出したい | 運用代行 |
| 広告連動を含め大規模に展開したい | 総合代理店 |
| 撮影・企画・分析の社内リソースが乏しい | 運用代行(企画・分析込み) |
当社はこのうち運用代行に該当し、企画・撮影・編集・効果分析までを一貫して担う体制をとっています。誇張なく言えば、「月数本を継続し、データを見て改善まで回したい」という事業者の負担を最も減らせるのが、企画・分析込みの運用代行という位置づけです。自社にどの工程のリソースがあるかを棚卸ししたうえで、上表の基準に照らして選定してください。
まとめ:費用は「単価」ではなく「作業範囲」で比べる
ショート動画制作の費用相場は、フリーランスの単発1万〜5万円から総合代理店の月50万〜150万円まで幅広く、依頼先タイプによって含まれる作業範囲がまったく異なります。比較の起点は「1本いくら」ではなく「企画・撮影・分析まで誰が担うか」です。
見積もりを取る際は、企画費・撮影費・修正回数・分析レポート・著作権の5項目を必ず内訳で確認してください。これらを明文化するだけで、後から追加費用が膨らむ事態を構造的に防げます。
「企画から効果分析まで込みで、月数本を継続したい」という場合は、当社が企画・撮影・編集・月次振り返りまで伴走します。ショート動画は単発1本150,000円〜、月額ライト(月4本)450,000円、月額プレミアム(月8本)900,000円(いずれも税抜)です。詳細は動画制作・運用支援のサービスページをご覧ください。費用感を相談したい段階の方は、無料の動画チェックリストもあわせてご活用ください。
