塾・スクールの生徒募集で動画が効く理由は、入塾の決め手が「教室の雰囲気」と「講師の人柄」だからです。この2つは料金表やチラシでは伝わらず、授業風景と講師紹介の動画が最も適した手段になります。制作を外注する場合、当社(株式会社課題解決プラットフォーム)はショート動画1本150,000円〜、月額ライト450,000円(月4本)で対応しています(2026年7月時点・税抜)。
塾・スクールの動画制作依頼とは
塾・スクールの動画制作依頼とは、授業風景・講師紹介・教室案内などの動画を制作会社に外注し、自校サイト・SNS・Googleマップに載せて生徒募集につなげる取り組みです。
塾・習い事選びには、他業種にない特徴があります。意思決定者が二重であることです。費用を払う保護者は「信頼できる先生か」「安全な環境か」を見て、通う本人は「怖くないか」「楽しそうか」を見ます。合格実績や料金は比較表で伝わりますが、この「信頼」と「空気」は文字にできません。体験授業に来てもらえば伝わるものの、体験授業の申し込み自体に心理的なハードルがあります。
動画は、この「体験授業の前段」を埋めるものです。入塾までの流れで整理すると次のようになります。
| 検討段階 | 保護者・生徒の行動 | 効く動画 |
|---|---|---|
| 認知 | 「地域名 塾」で検索・SNSで見かける | ショート動画(授業の一場面・講師の一言) |
| 比較 | 数校のサイトとGoogleマップを見比べる | 教室紹介・講師紹介動画 |
| 検討 | 体験授業を申し込むか迷う | 授業風景・入塾までの流れ動画 |
| 入塾後 | 継続・紹介 | イベント記録・保護者向け報告動画 |
「動画を作る」ではなく「検討段階のどこを埋める動画か」から発注を設計すると、制作会社との打ち合わせが具体的になり、仕上がりのブレも減ります。
動画がない教室で起きているのは、静かな離脱です。サイトを見た保護者が「雰囲気が分からないから、もう少し調べてから」と体験授業の申し込みを先送りし、その間に動画で教室の中を見せている競合へ流れる。問い合わせが来ないため離脱の存在自体に気づけないのが、この機会損失の厄介なところです。
公開時期から逆算して発注する
塾・スクールの検討には季節性があります。新学期前・夏期講習前・冬期講習前・受験学年の切り替わり期に検討が集中するため、動画はその2〜3ヶ月前に公開されている状態が理想です。撮影から公開まで、企画・許諾回収・撮影・編集を含めて1〜2ヶ月は見込む必要があるため、「募集ピークの3〜4ヶ月前に発注」が逆算の目安になります。募集期に入ってから慌てて発注すると、最も見られる時期に動画が間に合いません。
生徒募集につながる動画5種類と優先順位
塾・スクールで制作する動画は、次の5種類に整理できます。
| 種類 | 長さの目安 | 役割 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 講師紹介 | 30〜60秒 | 人柄と指導方針を伝え、不安を下げる | 最優先 |
| 授業風景 | 30〜90秒 | 教室の空気・授業の質を見せる | 最優先 |
| 教室・設備紹介 | 60秒前後 | 自習室・安全対策・立地を見せる | 高 |
| 入塾の流れ・Q&A | 60〜90秒 | 体験授業の心理的ハードルを下げる | 中 |
| 生徒・保護者の声 | 30〜60秒 | 第三者の評価で背中を押す(許諾必須) | 中 |
最初の発注は「講師紹介+授業風景」の2本セットを推奨します。理由は明快で、保護者が最終的に見たいものがこの2つに集約されるからです。5種類を一度に作るより、この2本を丁寧に作って反応を見るほうが、投資の失敗が小さくなります。
「合格実績動画」を最優先にしない理由
実績訴求の動画は他校も同じ形式で作れるため、差がつきません。さらに実績の数字はサイトの文字情報で十分伝わります。動画にしかできない仕事——空気と人柄の伝達——に動画予算を集中させるのが、費用対効果の高い配分です。
「生徒・保護者の声」は撮り方に注意
在籍生や保護者のインタビューは説得力がある反面、扱いを誤ると逆効果です。台本を渡して読ませた「声」は視聴者に見抜かれます。質問だけ用意して自由に話してもらい、編集で整えるのが基本です。また、成績向上の体験談を扱う場合は「個人の例であること」が分かる見せ方にとどめ、誇張した効果訴求にしないことが、広告表現の観点でも教室の信頼の観点でも重要です。卒業生に依頼できるなら、在籍生より心理的負担が小さく、話の内容も具体的になります。
授業風景動画の作り方|許諾フローが成否を分ける
未成年の撮影許諾チェックリスト
授業風景の撮影は、生徒(多くは未成年)が映るため、許諾の設計が最重要です。撮影前に次を確認します。
- 保護者向けの撮影同意書を配布し、書面またはフォームで回収したか
- 同意書に利用目的(自校サイト・SNS・Web広告)と掲載範囲を明記したか
- 掲載期間と、退塾後・依頼時の削除対応を明記したか
- 同意が得られなかった生徒の座席・動線を撮影計画に反映したか(映らない席の設定)
- 顔を映さない撮影方法(後ろ姿・手元・板書中心)を制作会社と共有したか
- 校舎外の映り込み(通行人・近隣店舗・車のナンバー)の処理を決めたか
同意率を上げようと全員の顔出しを目指す必要はありません。手元のノート、挙手、板書に向かう講師、教室全体の引きの画——顔が判別できないカットだけでも、授業の熱量は十分に伝わります。「全員顔出しなし」を前提にした撮影設計もできると制作会社に伝えれば、提案の幅が広がります。
授業風景で押さえるカット
- 授業冒頭のあいさつと教室全体の引きの画(空気を伝える)
- 講師が生徒の机を回って個別に声をかける場面(面倒見の良さ)
- 生徒の手元・ノート・演習のカット(学習の密度)
- 質問対応・丸つけの場面(距離の近さ)
- 授業後の見送りや自習室の様子(授業外のサポート)
演出で「作った風景」を撮るより、通常授業にカメラが入る形が結果的に最も説得力を持ちます。撮影日は普段どおりの授業を行い、カメラ側が動く。この方針で撮れる制作会社かどうかは、発注前の確認事項です。
音とテロップの品質が信頼を左右する
授業風景で意外に差が出るのが音声です。講師の声がこもっていたり教室のノイズが大きかったりすると、内容以前に「雑な教室」という印象を与えます。講師にはピンマイクを付け、生徒の声は環境音として扱うのが基本です。またテロップは「今何の授業か・どの学年か」を冒頭に示す程度に抑えます。過剰な効果音やバラエティ風の装飾は、保護者向けの信頼形成という目的にはむしろ逆効果です。誰に見せる動画かで編集のトーンを変えられるかも、制作会社の力量の見どころです。
講師紹介動画の設計|30〜60秒の台本の型
講師紹介は、次の4部構成で30〜60秒に収めます。
- 自己紹介と担当(5〜10秒): 名前・担当科目・学年を簡潔に
- 指導方針(15〜20秒): 「わからないと言える教室にする」など、その講師の言葉で語る一文
- 生徒との関わりの具体例(15〜20秒): 授業カットを挟み、実際の教え方を見せる
- 保護者・生徒への一言(10秒): 体験授業への誘い文句で締める
尺を30〜60秒に区切る理由は、視聴完了率と掲載先の相性です。サイト埋め込みでもSNSでも、講師1人あたり1分以内なら最後まで見られやすく、複数講師を続けて見てもらえます。伝えたいことが多い場合は1本を長くするのではなく、講師ごと・テーマごとに本数を分ける方針が有効です。
ありがちな失敗は、経歴の読み上げで尺を使い切ることです。出身大学や指導歴はテロップで一瞬見せれば足り、話す時間は「方針」と「人柄」に使います。もう一つの失敗は台本の丸読みで、視線が原稿に落ちた講師紹介は逆効果になります。質問に答える形式(インタビュー形式)で撮り、編集でつなぐほうが自然な表情が残ります。
顔出しに抵抗がある講師への対応
講師全員が撮影に前向きとは限りません。無理に出演させた動画は表情に出ます。対応の選択肢は3つあります。第一に、出演に前向きな講師から順に撮り、実績を見せて心理的ハードルを下げる。第二に、板書と声だけで構成する「授業解説型」の紹介動画にする。第三に、教室長・代表が講師陣を紹介する形式にまとめる。いずれでも成立するため、「全講師の顔出し」を発注の前提条件にしないことが、企画を止めないコツです。
複数講師を撮る場合は、看板講師や体験授業を担当する講師を最初に制作します。保護者が最初に接する講師の動画から揃えるのが、問い合わせへの効き方として合理的です。
このあたりの演出・構成の設計力は制作会社の力量が出る部分です。見極めの基準は失敗しない動画制作会社の選び方8ポイント|契約前のチェック項目【2026年6月】にまとめています。
外注の進め方と費用
内製と外注の使い分け
| 項目 | 内製(スマホ撮影) | 外注 |
|---|---|---|
| 向く動画 | 日常の一コマ・イベント速報 | 講師紹介・授業風景・教室紹介 |
| 費用 | 人件費のみ | 当社の場合1本150,000円〜 |
| 品質 | 音声・照明が不安定になりやすい | 検討層向けの信頼感を担保 |
| 継続性 | 現場負担で止まりやすい | 月額契約で計画的に蓄積 |
全部を外注する必要はありません。比較・検討段階の保護者が見る「顔になる動画」は外注で品質を担保し、日常の発信は教室スタッフのスマホで補う。この二層構成が、費用と効果のバランスが取れた現実解です。
投資回収の考え方も整理しておきます。塾の生徒1人の価値は月謝×在籍期間で決まります。月謝25,000円で平均2年間在籍するなら、1人の入塾は60万円の売上です。講師紹介+授業風景の2本を30万円で制作した場合、その動画経由で1人入塾すれば回収でき、2人目からは利益側に回ります。動画は掲載し続ける限り働き続けるため、チラシのような単発費用ではなくストック型の投資として比較するのが正しい計算です。もちろん入塾数の増加をお約束するものではないため、前述の効果計測とセットで判断してください。
当社の料金と発注ステップ
当社の動画制作の料金は次のとおりです(2026年7月時点・税抜)。
| プラン | 料金 | 内容 |
|---|---|---|
| ショート動画 | 1本150,000円〜 | 企画・撮影・編集込みの単発制作 |
| 月額ライト | 450,000円/月(月4本) | 継続運用・チャネル別の使い回し設計 |
| 月額プレミアム | 900,000円/月(月8本) | 本数重視の運用・分析改善込み |
発注は次の5ステップで進みます。
- 目的の共有: 「体験授業の申し込みを増やす」「講師の顔を見せる」など、動画の役割を決める
- 撮影日の設計: 講師紹介・授業風景・教室紹介を1日の撮影日にまとめ、1本あたりコストを下げる
- 許諾フローの確定: 同意書の回収状況を制作会社と共有し、撮影計画に反映する
- 撮影・編集・確認: 初稿確認では「保護者が見て不安が減るか」を判断基準にする
- 配信と計測: 掲載先ごとの再生・問い合わせへの寄与を確認し、次の制作に反映する
見積もりを早く正確にするために、問い合わせ時点で次の情報を用意しておくと打ち合わせが1往復で済みます。
- 動画の目的(体験授業の増加・新規開校の認知など)と掲載先
- 撮りたい動画の種類と本数の希望
- 撮影可能な日程の候補(授業がある日か・休講日か)
- 生徒の撮影許諾の状況(同意書の有無・回収済みか)
- 参考にしたい他校・他業種の動画があればそのURL
当社は全案件に194項目の解決品質基準(うち動画SNS36項目)を適用し、企画から許諾設計・配信先の使い分けまで含めて制作しています。
効果はどう測るか
動画の再生数だけを追っても募集への効果は判断できません。見るべきは次の3点です。
- 体験授業の申し込みフォームに「動画を見ましたか」の設問を追加し、申し込みへの寄与を直接確認する
- サイトの講師紹介ページ・動画埋め込みページの滞在時間と、フォームへの遷移率を見る
- Googleビジネスプロフィール経由の電話・ルート検索数の変化を、動画掲載の前後で比較する
この計測をもとに「次はどの動画を作るか」を決めるサイクルを回すことで、制作費が単発の出費ではなく蓄積型の投資になります。
完成した動画はどこに置くか
制作した動画は、1本を複数チャネルで使い回してこそ元が取れます。
- 自校サイト: トップページと講師紹介ページに埋め込み、体験授業フォームへの導線を隣に置く
- Googleビジネスプロフィール: 「地域名 塾」で探す保護者への露出点。教室のGoogleマップ運用全体は学習塾・教室のMEO対策2026|生徒募集の問い合わせを増やすGoogleマップ運用の課題解決で解説しています
- SNS(ショート動画): 授業風景の30秒版・講師の一言など、縦型に再編集して配信する
- 説明会・体験授業: 待ち時間に教室モニターで流し、入塾後のイメージを補強する
横型の本編1本から縦型ショートを切り出す前提で撮影しておくと、再編集の費用を抑えられます。この設計も発注時に伝えるべき要件です。
まとめ|「雰囲気と人柄」を動画で先に見せる
| 論点 | 要点 |
|---|---|
| 何を作るか | 講師紹介+授業風景の2本から |
| 最大の注意点 | 未成年の撮影許諾フローの設計 |
| 外注の基準 | 検討層が見る動画は品質を外注で担保 |
| 運用 | 1本を複数チャネルで使い回す |
保護者は入塾前に教室の中を見たいと思っています。それを先回りして見せることが、体験授業の申し込みという次の一歩を軽くします。個別指導・集団指導・英会話・プログラミング教室・音楽教室など業態が違っても、「指導者の人柄と場の空気を先に見せる」という原則は共通です。自校の動画活用の現在地は動画制作チェックリストで確認できます。
何から撮るべきか、既存の素材が使えるかを含めて相談したい方は動画制作サービスをご覧ください。初回30分の無料相談はオンライン対応・秘密厳守です。教室の状況とご予算に合わせて、最初の1本の設計からご提案します。相談のみでも問題ありません。
