BrightEdgeの調査(2026年2月)では、同社が追跡する検索語の48%にAI Overviewが表示されています。
AIの回答が表示される検索が増えている今、従来のSEO対策だけでは集客力が下がるおそれがあります。本記事では、確かめられた調査のデータを基に、企業が今すぐ取り組むべきAIO対策を業種ごとに解説します。
AI Overview表示率の全体像
2026年2月時点の最新データ
BrightEdgeの調査(2026年2月)によると、同社が追跡する検索語でのAI Overviewの表示率は次のように増えています。
| 時期 | AI Overview表示率(BrightEdgeが追跡する検索語) |
|---|---|
| 1年前(2025年2月ごろ) | 約30% |
| 2026年2月 | 48% |
(出典:BrightEdge「Optimize for Google AI Overviews」、同社の Generative Parser Research・2026年2月。2026年10月20日確認)
1年でおよそ18ポイント増えています。この先も同じように増えるかは分かりませんが、自社の検索語で表示を確かめる必要性は高まっています。
業種別の影響と、表示が出やすい検索
業種別のデータの扱い
AI Overviewの影響は業種や検索の種類によって異なります。業種別の表示率を示す集計(ALM Corp社「Google AI Overviews Surge: 9 Industries」とされるもの)も出回っていますが、当社では原資料を確かめられていないため、数値は載せていません。確かめられた調査では、検索の長さによる差がはっきり出ています。
| 検索語の長さ | AIの要約が表示された割合 |
|---|---|
| 1〜2語 | 8% |
| 10語以上 | 53% |
| すべての検索 | 18% |
(出典:Pew Research Center「Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results」、米国の成人900人の2025年3月の閲覧データ。2026年10月20日確認)
企業が注目すべきポイント
質問の形の長い検索ほど、AIの要約が出やすいという点が重要です。地域密着型のビジネスでも、「〇〇駅 ランチ おすすめ」のように条件を足した検索ではAIの要約が出ることがあり、MEO対策だけでなくAIO対策・GEO対策の併用を検討する価値があります。
B2B・IT分野のように、比較や用語の説明を調べる質問が多い分野では、AI検索対策を早めに検討する価値があります。
オーガニックCTRへの影響データ
クリック率の変化
AI Overviewが表示された場合のクリック率への影響は深刻です。
| 調査 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| Seer Interactive(2025年11月公開) | AI Overviewが表示される情報系の検索語(2024年6月→2025年9月) | オーガニックCTRが1.76%→0.61%(約65%低下) |
| Ahrefs(2026年2月公開) | AI Overviewが表示される検索語の1位のページ(2025年12月) | クリック率は平均1.6%で、AI Overviewがない場合の想定より約58%低い |
| Seer Interactive(2026年4月公開) | AI Overviewが表示される検索語(2025年1月〜2026年2月) | オーガニックCTRは2025年12月の1.3%から2026年2月に2.4%へ持ち直した |
(出典:Seer Interactive「AIO Impact on Google CTR: September 2025 Update」、Ahrefs「Update: AI Overviews Reduce Clicks by 58%」、Seer Interactive「AIO Impact on Google CTR: 2026 Update」。いずれも2026年10月20日確認)
SEOで検索1位を獲得しても、AI Overviewが表示される検索ではクリック率が大きく下がるという調査があります(2026年に入って持ち直したという報告もあります)。これがAIO対策(AIに引用されるための対策)の必要性を示す最も重要なデータです。
ゼロクリック検索の拡大
Pew Research Centerの調査(米国の成人900人の2025年3月の閲覧データ)では、AIの要約が表示された検索で、検索結果のリンクをクリックしたのは訪問の8%で、要約がない場合(15%)の約半分でした。要約の中のリンクがクリックされたのは1%でした。ユーザーがAIの回答で満足し、個別サイトを訪問しない場面が増えています。
事業者向け:業種別AIO対策の優先アクション
飲食・店舗型ビジネスの場合
地域検索でAI Overviewに引用されるために、以下を優先してください。
- Googleビジネスプロフィール(GBP)の全項目入力 — AI OverviewはGBP情報を参照します
- FAQ形式のコンテンツ作成 — 「〇〇駅 ランチ おすすめ」等の想定クエリに対応
- 質問と答えを本文に明記 — FAQの内容をページの本文で読める形にする(FAQPageの構造化データは、Googleの案内ではAIによる概要に載るための条件ではありません)
B2B・サービス業の場合
専門性の高い検索クエリに対応するための施策です。
- サービスページごとにFAQ(5問以上)を設置 — 各サービスの疑問に回答
- 記事冒頭に40語以内の結論を配置 — AI検索対策の基本フォーマット
- 独自データ・事例の掲載 — 他社にない情報がAI引用の決め手になる
ヘルスケア・教育分野の場合
健康・教育のように調べものの質問が多い分野では、AIO対策の優先度が高くなります。
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の明示 — 著者の資格・経歴を記載
- エビデンスに基づく情報提供 — 出典付きのデータを含める
- 定期的な情報更新 — 古い情報はAIに引用されにくくなる
あわせて読みたい
まとめ:データが示すAIO対策の緊急性
BrightEdgeが追跡する検索語での表示率48%という値は、検索マーケティングの転換点を示しています。AIの要約が表示される検索ではクリックが減る傾向があるため、AI検索対策なしに集客を維持することは難しくなりつつあります。
企業が今すぐ始めるべきことは、自社のターゲットキーワードでAI Overviewがどの程度表示されているかを確認することです。現状を把握した上で、GEO対策・AIO対策に取り組むことが、2026年の検索集客の鍵を握ります。