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株式会社課題解決プラットフォーム
AI研修2026-09-02最終更新: 2026-09-024分で読めます

生成AIのセキュリティ|社内で決める7項目

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上田拓哉

上田拓哉

監修

株式会社課題解決プラットフォーム 代表取締役

複数事業の経営を通じてAI活用を推進。ChatGPT・Claude・Geminiを自社業務に導入し、50社以上のAI研修を監修。現場目線のAI導入支援を行う実践者。

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決めるべき7項目

#決めること決めないと起きること
1使ってよいツール個人アカウントの野良利用が広がる
2入力してよい情報の線引き判断が人によって変わる
3学習利用の設定入力内容が外部で再利用される
4アカウントの管理方法退職者のアカウントが残る
5出力物の確認責任誤情報がそのまま社外へ出る
6記録の残し方事故時に何が起きたか追えない
7相談窓口判断に迷った人が黙って使う

7番目が最も抜けやすい項目です。 迷ったときに聞ける相手がいないと、人は「たぶん大丈夫」で進めます。

1. 使ってよいツールを決める

まず「これを使ってください」を1〜2つ決めます。選択肢を広げすぎると、ルールの説明が煩雑になり守られません。

決めた後に必要なのは、指定外のツールを使いたい場合の申請ルートです。禁止だけを置くと、申請できないので黙って使う人が出ます。

2. 入力してよい情報の線引き

最も判断に迷う項目です。実務で使いやすいのは、次の3段階に分ける方法です。

区分扱い
そのまま入力可公開済みの自社情報・一般的な業務相談制限なし
加工して入力可顧客とのやり取り・社内資料個人名・社名を記号に置換
入力不可個人情報・未公開の財務情報・他社の機密ツールを使わない

「加工して入力可」の置換ルールを短く決めておくのが定着のコツです。 「顧客名はA社・B社に置き換える」程度の単純さで十分機能します。手順が長いと守られません。

3. 学習利用の設定を確認する

入力した内容がモデルの改善に使われるかどうかは、提供元・プラン・契約形態によって異なります。プラン名だけで判断せず、利用時点の利用規約とデータの取り扱いに関する記載を確認してください。

確認するポイントは次の3つです。

  • 入力内容が学習に使われるか、オプトアウトできるか
  • 入力データがどこに保存され、どれくらいの期間残るか
  • 管理者側で設定を一括変更できるか

この確認は導入時に一度で終わりにせず、契約更新のたびに行うのが安全です。 提供条件は変わることがあります。

4. アカウントの管理方法

個人アカウントの業務利用は、退職時に履歴ごと持ち出される状態になります。法人契約で管理者が一覧を持てる形にしておくのが基本です。

決めておくのは次の2点です。

  1. 入社・異動時に誰がアカウントを発行するか
  2. 退職時に誰が停止するか

この2点を人事の手続きに組み込んでおかないと、必ず残ります。 既存の入退社チェックリストに1行足すのが確実です。

5. 出力物の確認責任

生成AIの出力には、事実と異なる内容が混ざることがあります。ここで決めるのは「AIを信用するかどうか」ではなく、誰が最終確認するかです。

実務では次のように分けると運用しやすくなります。

  • 社内で完結する文書(議事録の下書き・要約)— 作成者本人が確認
  • 社外に出る文書(提案書・メール・公開記事)— 作成者+もう1名が確認
  • 数値・法令・契約に関わる記述 — 必ず一次情報にあたる

6. 記録の残し方

事故が起きたとき、何が入力されたかを追えないと対応できません。法人向けプランには管理者向けの利用状況確認機能が用意されていることがあります。導入時に「何がどこまで見えるか」を確認しておいてください。

すべてを監視する必要はありません。「見えている」と全員が知っていること自体が抑止になります。

7. 相談窓口を1つ置く

判断に迷ったときに聞ける相手を決めます。専任である必要はなく、既存の情報システム担当や総務が兼務で構いません。

窓口を置くだけで、黙って使うケースが減ります。 加えて、寄せられた質問がそのままルールの改訂材料になります。

規程に落とし込むときの分量

A4で2〜3枚を目安にしてください。長い規程は読まれません。詳細な手順書は別ファイルに分け、規程本体は判断基準だけにします。

規程の作り方は生成AIの入力ガイドライン策定手順、社内ルールの整備は社内プロンプトガイドラインの作り方で扱っています。

研修で扱うときの構成

ルールを配るだけでは運用に乗らないため、研修では次の順で扱います。

  1. なぜ線引きが必要か(実際に起きうる事故の形)
  2. 自社の3区分(入力可・加工して可・不可)
  3. 手元の業務でやってみる(自分の資料で置換を試す)
  4. 迷ったときの窓口

3番目の演習を入れるかどうかで定着が変わります。 自分の業務ファイルで一度やってみないと、翌日には忘れます。

なお助成金の活用を検討している場合、OFF-JTの訓練時間に下限が定められているコースがあります。半日・1日の短時間研修は対象外となる場合があるため、申請を前提とするなら時間要件を先に確認してください。制度の詳細はAI研修 助成金の申請スケジュールにまとめています。

当社の研修プラン

プラン費用(税抜)内容
ライト(半日)150,000円基礎・プロンプト設計・業務活用デモ
スタンダード(1日)300,000円ライトの全内容+業種別演習+AIリスク管理講習
伴走定着(組織)500,000円/月運用ルールの設計・部門横断の活用支援

セキュリティのルール整備まで含めるなら、スタンダード以上をご提案しています。ルールを作って終わりではなく、運用に乗るまで見るなら伴走定着が向きます。

初回30分の相談は無料・オンライン対応・秘密厳守です。

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まとめ

  • 漏えいの原因はツールの性能ではなく線引きが決まっていないこと
  • 入力情報は**「そのまま可・加工して可・不可」の3区分**が扱いやすい
  • 学習利用の設定はプラン名で判断せず、利用時点の規約を確認する
  • アカウントの発行・停止は人事の手続きに組み込む
  • 規程はA4で2〜3枚。長いものは読まれない
  • 相談窓口を1つ置くだけで、黙って使うケースが減る

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この記事のポイント

生成AIを業務で使うときのセキュリティを、ツール選定ではなく社内ルールの観点から整理しました。入力してよい情報の線引き、学習利用の設定、アカウント管理など、決めておくべき7項目を実務の順で解説します。

この記事は株式会社課題解決プラットフォーム2026-09-02に公開し、2026-09-02に内容を更新しました。内容の正確性を定期的に確認しています。最新の情報についてはお問い合わせください。

よくある質問

Q.無料版と法人向けプランでセキュリティは変わりますか?

入力内容の学習利用の扱いが変わることが多く、法人向けプランでは既定で学習に使わない設定になっている場合があります。ただし提供元と契約形態によって条件が異なるため、必ず利用時点の利用規約とデータ処理の記載を確認してください。プラン名だけで判断するのは避けたほうが安全です。

Q.顧客名や社員名は入力してよいですか?

自社のルールで線引きすることになります。実務上は「特定の個人が識別できる情報は入れない」「必要なら記号に置き換える」という運用が扱いやすいです。置き換えの手間を惜しむと運用が崩れるため、置換のルールを短く決めておくのが定着のコツです。

Q.禁止事項を並べたルールを作りましたが守られません。

禁止事項だけのルールは守られにくい傾向があります。「これはOK」の例を同じ数だけ書くと運用に乗りやすくなります。使ってよい業務を明示したほうが、判断に迷う場面が減るためです。

Q.研修はどのくらいの時間が必要ですか?

ルールの共有だけなら1時間程度でも可能ですが、実際の業務でどう置き換えるかまで扱うなら半日以上が目安です。なお人材開発支援助成金を使う場合、OFF-JTの訓練時間に下限が定められているコースがあります。半日・1日といった短時間の研修は対象外となる場合があるため、申請を前提とするなら時間要件を先に確認してください。

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