最終更新: 2026-10-18 — 当社の実測値を2026年9月の値に更新し、Googleの生成AI機能向けガイド(2026年5月公開・日本語版の最終更新 2026年10月9日)に合わせて内容を直しました。
SEOとAIO対策は目指すものが違いますが、やることの大半は共通しており、正しい優先順位で取り組めば両立できます。当社は自社サイト500ページ超をAIで開発・運用して両対策を並行して試しており、AI検索経由の訪問は週23〜48人・検索流入の約2.2%(2026年9月)です。
BrightEdgeが追跡している検索語では、AI Overviewが表示されたのは約48%(2026年2月)です(出典1)。「SEOかAIO対策か」ではなく「両方をどう両立させるか」が企業の課題です。本記事では、SEOとAIO対策・GEO対策の違いを整理し、限られたリソースで両立する方法を解説します。
SEOとAIO対策の根本的な違い
AIO対策とは、Google AI OverviewやChatGPT・PerplexityなどのAI検索の回答で、自社の情報が正しく扱われ、引用元として示されやすい状態を整える取り組みのことです。LLMO対策・GEO対策・AEO対策は呼称が違うだけで施策の中身はほぼ共通しており、総称して「AI検索最適化」と呼ばれます。まず、SEOとの違いを目的とアプローチの2つの面から整理します。
目的の違い
| 項目 | SEO | AIO対策(GEO対策) |
|---|---|---|
| 目的 | 検索結果の順位を上げる | AIの回答の中で自社の情報が正しく扱われる |
| 成果指標 | 検索順位・オーガニックCTR | AI検索経由の訪問・AI機能での表示回数・決めた質問での言及の記録 |
| ターゲット | Google検索 | AI Overview・AIモード・Perplexity・ChatGPT等 |
| 理想の状態 | 検索結果の上位に表示される | AI回答の引用元として示される |
アプローチの違い
Googleは、生成AI機能はコアのランキングと品質のシステムに根差しており、SEOのベストプラクティスが引き続き有効だとしています(出典3)。そのため、Googleに関しては、アプローチの大半は共通です。
| 要素 | SEO | AIO対策 |
|---|---|---|
| コンテンツ | 読み手の検索意図に答える、独自の価値がある内容 | 同じ。Googleは生成AI検索向けの書き換えやコンテンツの細かい分割は要らないとしている |
| キーワード | 検索する人の言葉に合わせる | 同じ。AIは言い換えも理解するため、言い回しの違いごとにページを作る必要はない(Google) |
| リンク | 内部リンクの整理・ほかのサイトからの言及 | 同じ。不自然な言及集めは役に立たないとGoogleは説明 |
| 技術 | クロール・インデックス・ページ体験・構造化データ | 同じ。生成AI検索のための構造化データは要らない(リッチリザルトのためには勧められる)。Search Consoleの[検索の生成 AI]設定も確かめる |
| 計測 | Search Consoleの検索のレポート | 生成AIパフォーマンスレポート、GA4のAI検索経由の訪問、決めた質問での記録を足す |
引用データに見る「ずれ」
Ahrefsの2026年3月の調査によると、AI Overviewが引用したURLのうち、同じ検索語の検索結果の上位10件にも出ていたのは37.9%でした(広告や強調スニペットなども1件と数えた場合。自然検索の上位10件だけで数えると37.1%)(出典2)。
| 時期 | 検索結果の上位10件にも出ていた割合 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年7月 | 約76% | Ahrefsの前回の分析 |
| 2026年3月 | 37.9%(自然検索の上位10件だけなら37.1%) | 86.3万件の検索結果・400万件の引用URL |
同じ記事は、前回の約76%から下がった理由として、AI Overviewが元の検索結果より、関連する別の検索(クエリ ファンアウト)の結果を多く使うようになったことを挙げています。ただし、2回の分析は集計の範囲や方法が同じではないため、単純な推移としては比べられません(出典2)。
つまり、SEOで1位を取ってもAI Overviewに引用されるとは限らず、逆にSEO順位が低くてもAIに引用される可能性があるということです。この「ずれ」があるため、順位とは別に、AI検索での見え方を測る必要があります。
SEOとAIO対策の共通点
両方に効く施策
SEOとAIO対策は目指すものが違いますが、共通する施策が大半です。この共通部分を優先的に実行することが、リソースが限られる企業にとって最も効率的です。
| 共通施策 | SEOへの効果 | AIO対策との関係 |
|---|---|---|
| 読み手に役立つ独自の内容 | 上位表示の基本条件 | Googleが生成AI検索で最も重視するよう勧めていること |
| 著者・会社の情報の整備 | 内容の信頼性を伝える | AIが会社やサービスを説明するときの材料になり得る |
| 構造化データの実装 | リッチリザルトの対象になる助け | Googleは生成AI検索には要らないとしている(SEOの土台として使う) |
| 独自データ・事例の掲載 | コンテンツの差別化 | 独自の視点として役立つとGoogleは説明 |
| 定期的なコンテンツ更新 | 情報の鮮度を保つ | 古い情報を残さない(AIの回答の材料にもなり得るため) |
当社もこの共通施策を自社サイト500ページ超に適用して試しており、共通施策を最初に固める進め方を勧めています。自社実測の数値はAI検索経由の集客の実測レポートで公開しています。
共通の土台と、AI検索で追加して見ること
共通の土台(SEOにもAI検索にも効く)
Googleは、生成AI機能にもSEOの技術的なベストプラクティスがそのまま有効だとしています(出典3)。次の作業は、SEOだけのものではありません。
- 内部リンクの整理 — 関連ページ間のリンクを整え、クローラーと読み手がページを見つけやすくする
- ページ体験の改善 — どの端末でも見やすく、表示が遅くならないようにする
- 重複コンテンツを減らす — 重要でないURLにクロールが割かれないようにする
- 読み手が答えをすぐ見つけられる構成 — 結論を先に、詳しい説明をあとに書く。Googleは生成AI向けの書き換えは要らないとしており、これは読み手のための書き方で、AI検索での効果は約束できない
AI検索で追加して見ること
- Search Consoleの[検索の生成 AI]設定 — AIによる概要・AIモードなどにサイトを含める設定(既定は「含める」。親のプロパティがある場合は親の設定を受け継ぐのが既定)になっているかを確かめる。受け継いでいる場合は、親の設定も確かめる(出典4)
- 生成AIパフォーマンスレポート — AIによる概要・AIモードで自社へのリンクが表示された回数を見る(2026年8月31日からすべてのサイト)(出典5)
- Google以外のAI検索のクローラー — ChatGPT・Perplexityなどの検索用クローラーをrobots.txtで止めていないか確かめる
- AI検索でのブランドモニタリング — 決めた質問を複数のAI検索に入れ、自社がどう扱われているかを定期的に記録する
事業者向け:両立のための優先順位
フェーズ0:着手前の記録(施策を始める前)
施策を始める前に、比べるための値を取ります。あとから取ることはできません。
| アクション | 具体的な作業 | 目安工数 |
|---|---|---|
| 設定とクローラーの確認 | Search Consoleの[検索の生成 AI]設定(親のプロパティの設定を受け継いでいる場合は親の設定も)、robots.txtの検索用クローラーの扱いを確かめる | 1時間 |
| 着手前の値の記録 | 決めた質問でのAIの答えと出典、生成AIパフォーマンスレポートの表示回数、GA4のAI検索経由の訪問を、日付つきで残す | 2〜3時間 |
フェーズ1:共通の土台(1〜2ヶ月目)
SEOとAIO対策の両方に効く施策を実行します。
| アクション | 具体的な作業 | 目安工数 |
|---|---|---|
| 著者・会社の情報の整備 | 著者情報・企業情報・料金をサイトに掲載し、ページ間で食い違いがないようにする | 2〜3日 |
| 構造化データの実装 | Article・Organization・LocalBusinessのJSON-LD(SEOの土台として) | 3〜5日 |
| FAQの設置 | 主要ページに、実際に聞かれる質問を3〜5問追加 | 1〜2日/ページ |
| コンテンツの更新体制づくり | 月2〜4本の記事公開計画を作成 | 1日 |
フェーズ2:続けて測り、比べる(2〜3ヶ月目)
共通の土台を整えたら、フェーズ0と同じ方法で測り、着手前と比べます。
| アクション | 具体的な作業 | 目安工数 |
|---|---|---|
| AI検索モニタリングの継続 | 生成AIパフォーマンスレポートと、決めた質問でのAI Overview・Perplexityの引用状況を、フェーズ0と同じ方法で記録して比べる | 週1時間 |
| 既存記事の見直し | 読み手が答えをすぐ見つけられる構成に直す | 1〜2時間/記事 |
| 画像・動画の追加の検討 | Googleの生成AI機能は、関連する画像や動画も取り込めるとしている | 検討段階 |
フェーズ3:検索の土台を強める(3ヶ月目以降)
| アクション | 具体的な作業 | 目安工数 |
|---|---|---|
| 内部リンクの整理 | 関連ページ間のリンクを整理 | 2〜3日 |
| ページ速度の改善 | 画像の軽量化・キャッシュ設定 | 1〜2日 |
| ほかのサイトでの言及 | 業界メディアへの寄稿、共同調査の公開(不自然な言及集めはしない) | 継続的 |
両立の進め方の例
コンテンツ設計の具体例
1本の記事で、SEOにもAI検索にも通じる構成の例です。
【冒頭】
h1: 検索する人の言葉を含むタイトル
冒頭2〜3行で結論を述べる
【前半】
h2: 主要な答え・データ(出典つき)
実際に聞かれる質問とその答え
【中盤〜後半】
h2/h3: 詳しい解説・手順・比較
関連ページへのリンク
この構成は、読み手が答えを早く見つけるためのものです。AIがページのどこを引用するかを決めるものではありません。Googleは、AIがコンテンツを理解するために細かく分割する必要はなく、ページ上の複数のトピックを理解して関連する部分を表示できるとしています(出典3)。
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まとめ
SEOとAIO対策は「どちらかを選ぶ」ものではなく、共通の土台を基盤にして両立させるものです。BrightEdgeが追跡している検索語の約52%ではAI Overviewが表示されていない(2026年2月)ため、SEOも引き続き重要です。
リソースが限られる場合は、読み手に役立つ独自の内容・クロールとインデックスの土台・読み手が答えを見つけやすい構成という共通の土台から始め、AI検索での見え方はSearch ConsoleとGA4、決めた質問での記録で別に測ります。
両立の設計から実装まで支援が必要な場合は、AIO対策(AI検索最適化)サービスをご覧ください。無料相談は初回30分無料・オンライン対応・秘密厳守です。30分で、現状の整理と打ち手の方向性をお渡しします。
出典
確認日はいずれも2026-10-18です。
- BrightEdge「AI Overviews at the One-Year Mark: Presence, Size, and What They're Citing」(2026年2月12日公開、確認日:2026-10-18)。同社が追跡している検索語(9業種)でAI Overviewが表示された割合が、2026年2月に約48%
- Ahrefs「Update: 38% of AI Overview Citations Pull From The Top 10」(2026年3月2日公開、確認日:2026-10-18)。AI Overviewが引用したURLのうち上位10件にも出ていた割合(37.9%、自然検索の上位10件だけなら37.1%)、2025年7月の前回の分析の約76%、86.3万件の検索結果と400万件の引用URLを分析
- Googleの生成AI機能向けガイド(2026年5月公開・日本語版の最終更新 2026年10月9日)(確認日:2026-10-18)。生成AI機能にもSEOのベストプラクティスが有効なこと、生成AI検索向けの書き換え・チャンク化・生成AI検索のための構造化データ・不自然な言及集めは要らないこと、画像や動画も取り込めること
- Search Console ヘルプ「検索の生成 AI 設定」(確認日:2026-10-18)。生成AI機能にサイトを含めるか除外するかを選べること、既定は含めること(親のプロパティがある場合は親の設定を受け継ぐのが既定)
- Search Console ヘルプ「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」(確認日:2026-10-18)。2026年8月31日にすべてのサイトに提供され、AIによる概要とAIモードでのリンクの表示回数を見られること