ChatGPT の法人向けプランは Business と Enterprise の2つです。ChatGPT Team は2025年8月29日に Business へ名前が変わった同じプランで、別のプランではありません。違いの核心は「料金の決まり方・SCIM などの管理機能・サポート」の3点で、2〜200名規模のチームは Business から検討するのが基本です。本記事では、2026年10月時点の公式の料金ページをもとに、各プランの違いと選び方を経営者・情シス向けに解説します。
各プランの料金詳細・契約手順・割引はChatGPT法人契約の料金・始め方ガイドを参照してください。
ChatGPT 法人プランの比較
| 項目 | Business(旧 Team) | Enterprise |
|---|---|---|
| 月額(年払い・1シート) | スタンダード ¥3,050/プレミアム ¥15,250 | カスタム価格(営業に問い合わせ) |
| 月額(月払い・1シート) | スタンダード ¥3,850/プレミアム ¥19,250 | - |
| 最低人数 | 2シート(料金ページでは従業員2〜200名のチーム向け) | 営業に確認 |
| データ学習除外 | ✅(既定で学習に使用しない) | ✅(既定で学習に使用しない) |
| 使えるモデル | GPT-6.1 Sol・GPT-6 Astra・GPT-6 Sol・GPT-5.6 Sol など(2026年10月時点。ワークスペースの設定による) | 同左 |
| GPT Instant のコンテキスト上限 | 54K | 128K |
| 管理コンソール・ドメイン認証 | ✅ | ✅ |
| SAML SSO | ✅ | ✅ |
| SCIM(自動アカウント管理) | ❌ | ✅ |
| ロールベースのアクセス制御・IP 許可リスト | ❌ | ✅ |
| Compliance API ログ | ❌ | ✅ |
| 強化サポート・専任の導入支援 | ❌ | ✅ |
出典: ChatGPT の料金ページ(ビジネス・エンタープライズ向け)・OpenAI ヘルプ「ChatGPT Business: General FAQ」(いずれも2026-10-20確認。料金は日本の料金ページの表示)
プラン別の使い分け
Business プラン(旧 Team。少人数〜中規模のチーム)
- 対象: 料金ページの表記では従業員2〜200名のチーム。2シートから契約できる
- 料金: スタンダードシートが1人あたり月 ¥3,050(年払い)
- 特徴: 管理コンソール・SAML SSO・ドメイン認証・データ学習除外。Plus の個人契約からの移行がしやすい
スタンダードシートとプレミアムシート
- スタンダードシート: 日常業務向け。ChatGPT・ChatGPT Work・Codex を使える
- プレミアムシート: 1人あたり月 ¥15,250(年払い)。スタンダードの5倍の利用枠と、常時稼働のエージェント dots が付く
- 組み合わせ: 1つのワークスペースで2種類のシートを組み合わせられる。利用の多い人だけプレミアムにできる
Enterprise プラン(大規模・管理要件の厳しい組織)
- 対象: SCIM・ロールベースのアクセス制御・IP 許可リスト・データレジデンシーなどが必要な組織
- 料金: カスタム価格(クレジットベースとトークンベースの料金体系がある)
- 特徴: 拡張コンテキストウィンドウ、データの保持期間の管理、年中無休の優先サポート・SLA・カスタムの法的条件(対象の契約)
法人契約のメリット5つ
1. データ学習除外
個人の Plus は設定で学習への利用を無効にする必要があるが、法人プランは 既定で学習に使われない。社外秘情報を扱う前提を整えやすい。
2. 組織管理画面
ユーザーの追加・削除や利用状況の分析を、管理コンソールで行える。
3. 共有ワークスペース
プロンプトテンプレート・カスタムGPTを組織内で共有可能。「経理用GPT」「営業用GPT」など業務特化を社内資産化。
4. 利用量に合わせたシート選び
利用の多い人にはプレミアムシート(スタンダードの5倍の利用枠)を割り当てられる。上限を超えて使う分は、クレジットを追加購入して増やせる。
5. 請求の一本化
個人カードではなく、ワークスペースで請求をまとめられる。Business はクレジットカード払い、Enterprise は請求書払いなども営業に相談できる。
企業の判断フロー(規模・要件別)
従業員数と管理機能の要否で、選ぶプランはおおむね決まります。
| 条件 | 選ぶプラン | 月額の目安(年払い) |
|---|---|---|
| 従業員2〜5名 | Business(スタンダードシート) | 5名で月 ¥15,250 |
| 6〜200名・SSO が要る | Business(SAML SSO に対応) | 1人あたり ¥3,050(プレミアムは ¥15,250) |
| SCIM・ロールベースのアクセス制御・IP 許可リストが要る | Enterprise | 営業に問い合わせ |
| 200名を超える、データレジデンシーや SLA が要る | Enterprise | 営業に問い合わせ |
API連携 vs ChatGPT法人プラン
「業務アプリにChatGPTを組み込みたい」は API契約(別物)。ChatGPT法人プランは、ChatGPT(Web・デスクトップ・モバイル)と Codex を使うための契約です。API は OpenAI API 経由の従量課金で、2026年10月時点では、たとえば GPT-6.1 Sol が100万トークンあたり入力$2/出力$10、GPT-6 Luna が入力$0.10/出力$0.50です(OpenAI「GPT-6.1 Sol」・OpenAI「GPT-6 Sol と GPT-6 Luna」、2026-10-20確認)。
企業の場合、まず 法人プラン(Business)で ChatGPT を使う → ノウハウ蓄積後に API で業務システム連携 が定石。具体的な契約手順や年契約の割引はChatGPT法人契約の料金・始め方で確認できます。
導入時の注意点
- 既存 Plus 契約の解約タイミング: Business へ移行するときに Plus と重複しないよう注意
- データ保護契約 (DPA): 契約時に、データの扱い(学習に使わない設定・保持期間)を確認する
- MFA 必須化: SSO 未使用なら MFA を組織ポリシーで強制
当社のAI研修(ChatGPT導入支援)
当社のAI研修では、ChatGPT法人プランの選定 → 導入 → プロンプト設計 → 業務組み込みまでまとめて支援します。
- ChatGPT法人プランの選定・導入の相談
- プロンプト設計(ライト以上)と自社業務への適用演習(スタンダード以上)
- 研修後の質問対応(ライト・スタンダードは研修後1ヶ月)、継続フォローは伴走プランで対応
| プラン | 料金 | 初期費用・契約条件 | 含まれるもの |
|---|---|---|---|
| ライト(半日) | ¥150,000/ 人(税抜・5名様〜) | 単発(半日)・5名様から 5名で受講した場合 ¥750,000 | ChatGPT・Claude基礎/プロンプト設計術/業務活用デモ |
| スタンダード(1日)おすすめ | ¥300,000/ 人(税抜・5名様〜) | 単発(1日)・5名様から 5名で受講した場合 ¥1,500,000 | ライトの全内容/業種別ワークショップ/自社業務への適用演習/AIリスク管理講習 |
| 伴走(個人) | ¥100,000/ 月・1名(税抜) | 月額・契約期間は無料相談でご案内します | 月2回オンライン研修/チャットサポート/個別のAI活用フォロー/AI活用レポート |
| 伴走定着(組織) | ¥500,000/ 月(税抜) | 月額・契約期間は無料相談でご案内します | 組織へのAI定着を伴走/AI推進体制・運用ルールの設計/部門横断の活用支援/月次レポート |
合計10時間以上になるよう組んだ研修(伴走定着(組織)の研修部分など)は人材開発支援助成金の対象になり得ます(10時間に満たない半日・1日の研修は対象外です。また、事業展開等リスキリング支援コースでは令和8年8月3日の改正で、汎用的なプロンプトの作り方など職業人に共通する内容の訓練が対象外になりました)。
参考文献
- ChatGPT の料金ページ(ビジネス・エンタープライズ向け)(2026-10-20確認)
- OpenAI ヘルプ「ChatGPT Business: General FAQ」(2026-10-20確認。Team から Business への改称・最低2シート)
- OpenAI Enterprise Privacy(2026-10-20確認)