ベリサーブが3月23日、新卒社員約100名を対象にした生成AI教育プログラムの導入を発表。「活用・開発・品質保証」を一体で学ぶ4ヶ月間の研修が注目されています。
ベリサーブ:新卒100名に生成AI研修を導入(3/23発表)
ソフトウェアテスト大手のベリサーブは3月23日、2026年4月入社の新卒社員約100名を対象に、生成AIの教育プログラムを本格導入すると発表しました(出典:ベリサーブ プレスリリース)。
研修の4つのフェーズ(4月〜7月)
| フェーズ | 内容 |
|---|---|
| 1. AIとの向き合い方 | 倫理・セキュリティ・プロンプトエンジニアリングの基礎 |
| 2. AIアプリ開発 | Difyを用いたAIアプリケーション開発実践 |
| 3. 品質保証(QA4AI) | AIの出力品質を評価・管理する演習 |
| 4. 成果共有 | パネル展示形式での成果発表 |
特筆すべきは、研修に品質保証の考え方を組み込んでいる点です。AIの出力をそのまま使わず、人が評価・管理できる人材の育成は、多くの企業で課題になっています。
インソース:「人にしかできない3つの力」研修を3月開講
インソースは、生成AI時代に人にしかできない「問いを立てる・妥当性を評価する・決断を下す」力を鍛える研修を開発し、3月から公開講座を開催しています(出典:日本経済新聞 2026年2月25日)。
AIが「回答を生成する」時代において、正しい問いを立てる力とAIの回答の妥当性を判断する力が求められるという考え方に基づいた研修です。
大手の動きから見える「AI研修の必修化」トレンド
今週の発表を含め、2026年3月だけでも複数の大手企業がAI研修の本格化を発表しています。
| 企業 | 発表日 | 内容 |
|---|---|---|
| ベリサーブ | 3/23 | 新卒100名にAI教育導入(4ヶ月間) |
| インソース | 3月〜 | 「人にしかできない力」の公開講座開始 |
| LINEヤフーコミュニケーションズ | 2/24 | 入社時生成AI研修の必修化 |
共通するのは、プロンプトの書き方ではなく「思考力」「判断力」を重視している点です。
企業がこの流れから学べること
大手のように4ヶ月の研修を組む必要はありません。しかし、この流れは、「AIを使える人材」が採用市場の標準になりつつあることを示しています。
- 経営者自身がまずAIを使う — ChatGPTやClaudeを業務で試す
- 「何を聞くか」を意識する — プロンプトの前に課題の整理が重要
- 助成金の要件を確かめて外部研修を受ける — 人材開発支援助成金は、OFF-JTの実訓練時間数が合計10時間以上の訓練が対象になり得ます(合計10時間に満たない半日・1日の研修は対象外)。事業展開等リスキリング支援コースの要件を満たす場合、中小企業事業主の区分で経費の75%(大企業60%)が助成の対象になり得ますが、令和8年8月3日の改正で、汎用的なプロンプトの作り方など職業人に共通する内容の訓練は同コースの対象外になりました。最終判断は労働局への事前相談をおすすめします