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株式会社課題解決プラットフォーム
AI開発2026-09-01最終更新: 2026-09-014分で読めます

AI受託開発の進め方|発注から納品までの流れ

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上田拓哉

上田拓哉

監修

株式会社課題解決プラットフォーム 代表取締役

複数事業の経営経験を持つ実践者。Claude Code・生成AI APIを活用した業務自動化を自社で実践し、約540ページ規模の自社サイトと記事の自動公開パイプラインをAIで開発・運用。その実務経験をもとに、経営者目線でのAI受託開発・開発顧問を提供している。

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AI受託開発でつまずく原因の多くは、技術ではなく検収基準のすり合わせ不足です。 生成AIを使う部分は出力が毎回同じとは限らないため、「何をもって完成とするか」を着手前に決めておく必要があります。この記事では、相談から納品・運用までの流れを工程ごとに整理します。

全体の流れ

工程期間の目安発注側が用意するもの
初回相談30分困っている業務の説明(資料は不要)
業務ヒアリング1〜2回実際の作業画面・入出力サンプル
要件整理・見積り1〜2週間対象業務の判断基準・例外パターン
開発2週間〜3ヶ月途中確認への回答
検収1〜2週間実データでの試用・フィードバック
納品・運用開始使う人への説明時間

期間が延びる最大の要因は、発注側の確認待ちです。 開発そのものより、「この場合はどう処理するのが正しいか」の判断に時間がかかります。担当者を1名決めておくと進行が安定します。

工程1:初回相談で決めること

最初の相談で確認するのは、作るものの仕様ではありません。次の3点です。

  1. その業務に、月あたり何時間かかっているか
  2. その業務を、誰がどんな判断でやっているか
  3. 自動化したとき、間違いが起きたら誰が気づくか

3点目が抜けたまま進むと、動くけれど誰も使わない仕組みができます。「間違いに気づく人がいない自動化」は運用に乗りません。

当社では初回30分の相談を無料・オンラインで行っています。この段階で「開発しないほうがよい」と判断した場合は、その旨をお伝えします。

工程2:業務ヒアリングで見るもの

実際の作業画面を見せていただくのが最も早いです。口頭の説明と実際の操作は、たいてい食い違います。

見せていただきたいのは次のものです。

  • 実際の入力データ(顧客名などはマスキングで構いません)
  • 現在の出力物(Excel・PDF・メール文面など)
  • 例外的な処理をしたケース

例外パターンが最も重要です。 「基本はこう、ただしこの場合だけ違う」という部分が、開発費用と期間を大きく左右します。例外が10通りあれば、それを扱う設計が必要になります。

工程3:見積りの内訳を読む

AI受託開発の見積りは、次の区分で提示されるのが一般的です。

項目内容費用が動く要因
要件整理業務の分解・仕様の文書化例外パターンの数
実装ツール・システムの開発連携先システムの数
AI利用料API課金の実費処理件数・扱う文章量
テスト・調整実データでの精度確認求める精度の水準
納品後フォロー動作確認・軽微な修正期間の長さ

AI利用料が別建てになっているかは必ず確認してください。 開発費に含まれるのか、運用開始後に実費で発生するのかで、年間の総額が変わります。処理件数が多い業務ほど影響が大きくなります。

見積りの読み方はAI開発の保守・運用費用でも詳しく扱っています。

工程4:検収基準を先に決める

ここが最も重要な工程です。生成AIを含む開発では、検収基準を数値で決めておかないと納品時に揉めます。

決めておくべきなのは次の形です。

  • 「100件のサンプルのうち、そのまま使えるものが○件以上」
  • 「人が修正するのは○分以内で済む水準」
  • 「明らかな誤りが出た場合の扱い(再学習か、人が最終確認するか)」

「精度が高いこと」という表現では検収できません。誰が見ても同じ判断になる基準に落とし込んでください。

工程5:納品後の運用

納品時点で終わりにしないために、次の3点を引き渡し物に含めてもらってください。

  1. 仕様の文書 — 何をどう処理しているかの説明
  2. 認証情報の管理場所 — APIキーなどをどこで管理しているか
  3. エラー時の連絡先と対応範囲

この3点がないと、別の会社に引き継ぐときに作り直しになります。 契約書の成果物一覧に明記しておくのが確実です。

費用の目安

当社の場合は次の3段階です。

プラン費用(税抜)対象
業務自動化ミニ開発300,000円〜(単発)1業務に絞った自動化・2〜4週間
AI組込み開発800,000円〜(要件見積)社内チャットボット・RAG・業務アプリ
AI開発顧問300,000円/月内製化の伴走・最低3ヶ月

最初から大きく作らないことをおすすめしています。 1業務に絞って動かし、効果を見てから広げるほうが、結果的に無駄が出ません。進め方は業務自動化PoCの進め方にまとめています。

発注前に確認したい5つの質問

  1. AI利用料は開発費に含まれますか、実費ですか
  2. 検収の基準はどのように設定しますか
  3. 納品物に仕様書とコードは含まれますか
  4. 納品後の改修は誰が、いくらで対応しますか
  5. 当社のデータはAIの学習に使われますか

5番目は特に確認してください。扱うデータによっては、学習利用の有無が導入可否を決めます。詳細はAI開発のセキュリティで解説しています。

進め方

  1. 初回相談(30分・無料) — 困っている業務のお話から
  2. 業務ヒアリング — 実際の作業を見せていただきます
  3. 要件整理・見積り — 対象範囲と検収基準を決めます
  4. ミニ開発(300,000円〜・2〜4週間) — 小さく作って試します

初回30分の相談は無料・オンライン対応・秘密厳守です。相談の結果「今は開発しないほうがよい」と判断した場合も、その理由をお伝えします。

AI開発のご相談はこちら →

まとめ

  • つまずく原因は技術ではなく検収基準のすり合わせ不足
  • 初回相談で確認すべきは「時間」「判断基準」「間違いに誰が気づくか」
  • 例外パターンの数が費用と期間を左右する
  • AI利用料が開発費に含まれるか実費かを必ず確認する
  • 納品物に仕様書・認証情報の管理場所・エラー時の連絡先を含める

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この記事のポイント

AIの受託開発を初めて発注する方向けに、相談から納品・運用までの流れを実際の進行に沿って整理しました。各工程で発注側が用意するもの、費用が動く要因、契約前に確認すべき点まで解説します。

この記事は株式会社課題解決プラットフォーム2026-09-01に公開し、2026-09-01に内容を更新しました。内容の正確性を定期的に確認しています。最新の情報についてはお問い合わせください。

よくある質問

Q.AI受託開発と通常のシステム開発は何が違いますか?

最も違うのは「出力が毎回同じとは限らない」点です。従来のシステムは入力に対して決まった結果を返しますが、生成AIを使う部分は表現が揺れます。そのため検収の基準を「正解と一致するか」ではなく「業務で使える精度か」で設計する必要があります。この基準を発注前にすり合わせておかないと、納品時に評価が割れます。

Q.要件が固まっていなくても相談できますか?

はい。むしろ固まっていない状態でのご相談のほうが多いです。「この業務に時間がかかっている」という状態から、何を自動化すべきかを一緒に整理するところから始められます。要件定義の観点は別記事にまとめています。

Q.期間はどのくらいかかりますか?

対象業務の範囲によります。1業務に絞ったミニ開発(300,000円〜)で2〜4週間、社内チャットボットやRAGを含むAI組込み開発(800,000円〜)で1〜3ヶ月が目安です。既存システムとの連携が入ると、先方システムの仕様確認に時間がかかることがあります。

Q.納品後の改修は誰が対応しますか?

契約内容によります。当社ではミニ開発に納品後1ヶ月の動作フォローを含めています。それ以降の改修は都度見積り、または開発顧問(月300,000円・最低3ヶ月)で継続的にご一緒する形のいずれかです。発注前に「納品後の窓口はどこか」を必ず確認してください。

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