Googleビジネスプロフィール(GBP)の写真と動画は、来店を考える人が店の雰囲気や商品を確かめる判断材料です。順位にどれだけ効くかを示す確かな出典のある数字はありませんが、選ばれるための材料として整えておく価値があります。
写真を追加したビジネスプロフィールは、追加していない場合に比べてGoogleマップでの経路リクエストが42%、ウェブサイトへのクリックが35%多いとされています(2016年にGoogleが紹介した調査の数字で、現在の公式ヘルプには掲載されていません)。しかし多くの企業がGBPの写真を数枚アップロードしただけの状態で放置しています。
カテゴリ別の推奨写真枚数
| カテゴリ | 推奨枚数 | 撮影ポイント |
|---|---|---|
| 外観 | 3〜5枚 | 正面、看板、入口、駐車場 |
| 内観 | 5〜8枚 | 客席全体、個室、カウンター |
| 商品・メニュー | 5〜10枚 | 主力商品、人気メニュー |
| スタッフ | 2〜3枚 | 接客シーン、作業風景 |
※枚数は当社の運用の例で、表示の条件ではありません。
カバー写真はGoogleマップ検索結果で最も目立つ位置に表示されるため、ビジネスの魅力が最も伝わる1枚を選んでください。
写真のメタデータとファイル名の付け方
写真のファイル名や撮影位置の情報(Exif)がGoogleマップの順位に効くことを示す、確かな出典はありません。ファイル名は「IMG_20260318.jpg」のままにせず、「渋谷店_店内_2026-03.jpg」のように店舗・内容・時期が分かる名前にしておくと、撮りためた写真を選ぶときや、複数店舗で管理するときに迷いません。
スマートフォン撮影のコツ
プロカメラマンに依頼しなくても、以下のポイントを押さえれば十分な品質の写真が撮れます。
- 自然光を活用する:窓際や屋外で明るくクリアに
- 横向き(ランドスケープ)で撮る:GBPの表示は横長フォーマット
- フラッシュは使わない:不自然な影や色味の原因になる
- フィルター加工は控える:自然な色味を維持する
撮影時間帯の選び方
店舗の魅力を最大限に引き出すには、撮影する時間帯も重要です。
| 業種 | おすすめの撮影時間帯 | 理由 |
|---|---|---|
| 飲食店 | 11:00〜13:00(ランチ前後) | 自然光が入りやすく、料理が映える |
| 美容院 | 10:00〜14:00 | 窓から光が差し込み、清潔感が出やすい |
| 外観写真 | 朝8:00〜10:00 または 夕方16:00〜17:00 | 柔らかい斜光で立体感が出る |
| 夜業態の店舗 | 開店直後 | 照明が映え、清潔な状態を撮影できる |
動画の活用
GBPには30秒以内・75MB以下(解像度720p以上)の動画もアップロードできます。
| コンテンツ例 | おすすめの長さ |
|---|---|
| 店内ウォークスルー | 10〜15秒 |
| サービスのダイジェスト | 15〜20秒 |
| スタッフの挨拶 | 10〜15秒 |
動画は口コミ管理やGBPの整備と組み合わせることで、エンゲージメント向上の相乗効果が期待できます。
動画撮影の具体的なテクニック
GBPの動画で成果を出すには、以下のテクニックが有効です。
- 冒頭3秒で店舗の特徴を見せる:ユーザーは数秒で視聴を続けるか判断するため、最初の3秒に最も魅力的なシーンを配置します
- 手ブレを防ぐ:スマートフォン用の小型三脚やジンバルを使うことで、プロ品質に近い安定した映像が撮れます。1,000円〜3,000円程度のスマホ三脚で十分です
- BGMは著作権フリーのものを使う:GBPの動画にBGMを付ける場合は、著作権フリーの音源を使用してください
写真を見直すときの進め方(工務店の例)
写真が少ないまま放置されているGBPを見直す場合の進め方を、工務店を例に整理します。
見直し前の状態の例:
- 写真は外観2枚のみ
- 施工事例の写真なし
- 最終更新は1年以上前
見直しの内容:
- 施工事例のビフォーアフター写真を追加
- 施工中の作業風景写真を追加
- スタッフの集合写真とプロフィール写真を追加
- 施工事例の写真を定期的に追加するルールを設定する(頻度は下の定期更新スケジュールを参照)
工務店のように完成品を店頭で見せにくい業種では、「施工品質を視覚的に確認できる」安心感が、ウェブサイトクリックや電話問い合わせといったユーザーの行動を後押しします。見直し後はインサイトでクリック数や電話の件数の推移を確認してください。
定期更新のスケジュール
| 頻度 | 更新内容 |
|---|---|
| 週1回 | 新メニュー、施工事例、季節の装飾 |
| 月1回 | スタッフ写真の追加・更新 |
| 四半期 | 外観写真の更新(季節変化を反映) |
写真更新を習慣化する3つの仕組み
写真の定期更新が大切だと分かっていても、日々の業務に追われて後回しになりがちです。以下の仕組みを導入すれば、無理なく継続できます。
- 「撮影担当」を決める:毎週月曜に特定のスタッフが2〜3枚撮影するルールにする
- スマホの共有アルバムを活用:撮影した写真をチーム共有アルバムに自動保存し、GBP担当者がまとめてアップロード
- Googleカレンダーでリマインダー設定:四半期ごとの外観写真更新を忘れないよう通知を設定
業種別の写真優先度
| 業種 | 最優先で充実させるべき写真 |
|---|---|
| 飲食店 | 料理写真、店内の雰囲気 |
| 美容院・サロン | ビフォーアフター、スタイリスト紹介 |
| 歯科・医療 | 清潔感のある院内、設備 |
| 工務店・リフォーム | 施工事例のビフォーアフター |
写真と動画はGoogleビジネスプロフィールの中で視覚的にユーザーへ訴求できる唯一の要素です。枚数を増やし、カテゴリを網羅し、定期的に更新する。この3つを継続することで、Googleマップ集客の効果向上が期待できます。